研究課題
基盤研究(A)
脳の情報処理は、空間的に広がりのあるニューロンのネットワーク中を、電気信号のインパルスが行き交う、時間と空間の極めて広いマルチスケールで生じる時空間ダイナミクスを基盤としている。ばらばらの単体ニューロンが、知覚・運動・記憶・学習を通して、互いに結合しながらネットワークを構築し発達・成長する過程で、個々のニューロンのインパルスがどのようにネットワーク中を伝わっているのかは、脳情報処理の解明・応用を目指す多くの研究者に共通した極めて本質的かつ重要な問題であるにも関わらず、ほとんど解明されていない。本研究では、この問題に取り組むための研究基盤を構築することを目指し、時間的には約10桁、空間的には約3桁に渡る極めて広いマルチスケールな時空間ニューロダイナミクスの計測と制御を目標とする。具体的には、多電極アレイ上で神経細胞を長期に渡って培養し、インパルスの信号検出およびネットワークの形成過程の観察を行う実験手法を構築し、得られたデータの解析を行う。
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