研究課題
記憶、認知に重要な役割を果たす脳基盤として大脳新皮質が注目されがちであるが、本研究では大脳新皮質とも連携して働く海馬や扁桃体等の下部脳領域に注目し、全脳的システムとしての連携動作の解明を目指した脳イメージング研究を展開した。また今期は東日本大震災による研究中断期間を利用して成果の取りまとめに傾注した。その結果、記憶・認知に関与する感情の役割等を解明するなど計6本のハイインパクトな国際論文誌に成果を纏めることができた。東日本大震による機器損壊等の影響でMRI-EEGバインディング同時計測系構築は挫折したが、平行開発したDTIを用いた神経繊維走行解析と脳機能活動の関連性の解析手法は、近年注目されはじめたBrain Connectome解析研究の礎となるなど、本研究が目指した大脳新皮質と海馬、扁桃体等の下部脳領域に渡る連携動作の解析手法を構築できた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件)
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