研究課題
骨軟骨移植術の動物実験においては、現在まで、術後荷重と運動が移植された骨軟骨プラグの軟骨に及ぼす影響についての報告がなされていない。そこで家兎モデルを作製して骨軟骨移植術において術後の荷重と運動開始が骨軟骨プラグの軟骨の超音波硬度指標、および関節可動域に及ぼす影響等を調べることを目的とした。平成22年度には家兎の膝関節軟骨に骨軟骨移植モデルを作り、移植軟骨の術後の経過を、肉眼的に、組織学的に、および免疫組織学的に観察した。また超音波解析とFTIR解析を行った。力学的解析は実施できていない。具体的には、動物実験委員会の承認を得て家兎30羽に骨軟骨移植術を施した。現有のOATS(Arthrex,USA)を用い家兎の左膝蓋大腿関節の大腿関節面側に直径5mmのレシピエントホールを作った。右膝蓋大腿関節の大腿面側から直径6mmの骨軟骨プラグを採取してレシピエントホールに移植した。術後は家兎を荷重/非荷重の2種類の条件下で飼育した。術後一定期間経過後に家兎を安楽死させて膝関節標本を採取し、超音波装置を用いて採取した骨軟骨移植術後の骨軟骨プラグの軟骨の硬度指標、表面粗さ指標、厚さ指標を測定した。また採取標本を肉眼的および組織学的所見、ならびに免疫組織学的に比較検討した。加えてFTIR解析を行った。また国内外の学会等に出席して研究に必要な最新で最先端の情報・研究資料を収集した。
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理学療法学
巻: 37 ページ: 598-600