研究課題
本研究は、高齢者における総エネルギー消費量(TEE)決定要因を明らかにし、食事摂取基準・運動基準作成へのエビデンスを提供することを目的として、1)虚弱を含む幅広い高齢者に適用できるTEE評価法(各種簡便法)をDLW法との比較で検証し、2)特に身体を動かす基盤となる筋肉の細胞量(機能的筋細胞量)に注目し、これを評価する方法を確立するとともに、3)TEEに及ぼす筋細胞量の影響、体力、栄養摂取状況との関連を横断・縦断的に検討し、4)これらの知見をもとに、一般高齢者と虚弱高齢者に運動介入研究を行い、体力増強とともにTEEを向上させる方法について検証する。研究計画は4年である本課題遂行にあたり、先ず、様々な年齢および体型の日本人に適用できる精度の高い身体活動量と身体組成(筋細胞量)評価法の確立を目指し、年齢、体型、活動量の異なる対象者で、ゴールドスタンダード(TEEと総水分量はDLW、筋細胞量はBrで細胞外液量を測定し細胞内液量として推定)を参照に、簡便法(各種活動量計、簡易活動記録表、部位別多周波インピーダンス分光法S-BIS)の妥当性を検証する事とした。そのため、平成21年度(初年度)は、ランナーや肥満・やせ体型を含む年齢20歳から80歳の67名を対象に、ゴールドスタンダードと簡便法を用いた測定・調査を実施した。対象者の内訳は、若齢(大学生)ランナー(男性7名、女性17名)、一般学生(男性5名、女性23名:肥満・痩せを含む)、一般成人(男性6名、女性3名:肥満・痩せを含む)、高齢ランナー(男性5名、女性1名)である。一部試料についてはまだ解析が出来ていないが、開発中の実質的筋量(筋細胞量)測定装置(S-BIS法)のアルゴリズム作成等の基礎データは揃いつつある。
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