研究課題/領域番号 |
20240064
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研究機関 | 独立行政法人国立健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
田中 茂穂 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プログラム, エネルギー代謝プロジェクトリーダー (50251426)
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研究分担者 |
徳山 薫平 筑波大学, 人間総合科学科, 教授 (00207565)
藤井 久雄 仙台大学, 体育学部, 教授 (90275587)
田中 千晶 桜美林大学, 総合科学系, 講師 (40369616)
緑川 泰史 桜美林大学, 総合科学系, 講師 (50434345)
二見 順 東日本国際大学, 経済情報学部, 教授 (60258829)
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キーワード | エネルギー代謝 / 身体活動 / 食事 / 運動 / 睡眠時代謝量 |
研究概要 |
本研究は、精確度の高いヒューマンカロリメーターや加速度計などを用いて、エネルギー消費量の変動要因を明らかにすることを目的としている。22年度は、以下のような検討を行った。 1.ヒューマンカロリメーターを用いた食事誘発性体熱産生(DIT)の新たな評価システム確立のため、室内での様々な身体活動量を加速度から推定する方法の検討や、朝食有りの場合と無しの場合のエネルギー消費量測定によるDITの評価を行った。しかし、室内での弱い身体活動をより正確に推定する必要性が示唆されたため、さらに新たなモデルの検討も行った。 2.食事を摂取する時刻がエネルギー代謝の日内変動に及ぼす影響を検討し、遅い時刻の夕食摂取は睡眠時エネルギー代謝の亢進、平均血糖値のわずかな上昇などをもたらすが、24時間のエネルギー消費量には影響しないことを観察した。 3.1日のエネルギー消費量のうち、特に朝食後のエネルギー消費量が、高脂肪食により一般食に比べて低値を推移していた。 4.加速度計を用いて評価した日常生活における中強度以上の活動時間は、小学生より成人において高かった。内訳をみると,小学生の平均値では,歩行時間が生活活動時間より長かったのに対し,成人の平均値では,ほぼ同等であった.また、小学生では学校間の差は小さかったのに対し、成人では、歩行時間が生活活動時間より長い職種や、逆に生活活動時間が歩行時間より長い職種が見られた。また、幼児において、加速度計を用いた身体活動の評価法を検討した。 5.身体組成の違いが安静時代謝量に与える影響を検討するために、BMIにより過体重・肥満と分類される子ども31名の測定を実施した。また、これまで身体組成と基礎代謝量の関係について十分な知見のない、高い有酸素能力を有する若年男性陸上競技者9名を対象に測定を実施した。
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