研究分担者 |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
川上 昭吾 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10033896)
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (00324898)
小川 義和 国立科学博物館, 展示・学習部, 学習課長 (60233433)
|
研究概要 |
初年度は,「持続可能な開発のための教育(ESD)」を射程に入れた新しいタイプの理科教師教育プログラムの開発と評価のための準備段階の研究を行った。 (1)研究枠組みの明確化,プログラムの基本原則の検討 教師教育プログラムにおける目的論,方法論,内容論,評価論に関するフレームワークについて,海外調査(オスロ大学,ベルリン自由大学,コロンビア大学ティーチャーズカレッジ,アメリカ自然史博物館,フランス自然史博物館等)や文献調査及び国内の大学等の実態調査に基づいて,科学教育,博学連携,自然科学的基礎,教育方法等の視点から,研究全体の方向性の明確化に務めた。 (2)プログラム試案の作成と試行 学部(宮崎大学,大分大学),大学院(宇都宮大学),現職教師教育(県立広島大学)のそれぞれのレベルについてプログラムを開発するとともに,小規模で試行し,その評価と改善案の策定を行った。 (3)授業実践事例の開発 教師教育プログラムに必要不可欠となる小・中学校の授業実践を研究協力者の神戸大学発達科学部附属校と共同で開発,実施した。小学校では,食育に関係する単元の開発を行った。中学校では,教育方法の開発の観点から,理科をベースに協同学習に関する単元を開発した。 (4)研究成果の予備的公表 本研究の平成20年度の成果は,日本科学教育学会第32回年会(岡山大会),日本理科教育学会第58回全国大会(福井大会),日本理科教育学会近畿支部大会(神戸大会)等において発表された。また,海外においても,PCST2008(デンマーク),WBE2009(タイ),NARST2009(アメリカ)等で発表された。
|