研究課題/領域番号 |
20240072
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
山田 恒夫 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (70182540)
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研究分担者 |
仲林 清 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (20462765)
三輪 眞木子 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (90333541)
柳沼 良知 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 准教授 (10251464)
梶田 将司 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 准教授 (30273296)
小林 亜樹 工学院大学, 工学部・情報通信工学科, 准教授 (30323801)
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キーワード | 学習オブジェクト / 横断的検索 / 学習コンテンツ流通再利用 / メタデータ / 多言語多文化対応 / デジタル著作権処理管理 / eラーニング / 国際標準化 |
研究概要 |
本年度は、従来の4サブグループ、「高度な検索を実現するレポジトリ連携とその国際標準化(高度検索)」研究グループ、「学習コンテンツ流通サービスの質保証(質保証)」研究グループ、「有償無償コンテンツ共通プラットフォーム(高度権利処理)研究グループ、「学習コンテンツ地域対応化(多文化多言語化対応)」研究グループにくわえ、「利用者コミュニティとOERモデル(コミュニティ)」研究グループを設けた。前年度までの研究を深化させるため、各国における先行研究・事例の収集(継続)、各国におけるニーズ調査(継続)、国際標準化の最新動向調査(継続)、プロトタイプシステムの開発と実証実験、標準化や普及に向けた国際的な研究者ネットワークの形成を行った。 高度検索:(1)GLOBEメンバー機関や関連学協会を中心に、各国における先行研究・事例、(2)発展途上国や国際機関のうちレポジトリやレファラトリを有する機関を対象として、ニーズや将来計画、(3)IMS-GLC、AI)L-SCORM、ISOなど国際標準化団体において、国際標準化の最新動向について調査した。 質保証:国内外の先行研究に関し調査を実施し、学習コンテンツ流通システムの高品質性の条件を明らかにした。eポートフォリオ実践例を収集分析するとともに、協調フィルタリングの手法を応用した情報推薦手法の開発を行った。高度権利処理:国内外の先行研究・事例に関して調査を実施し、無償/有償コンテンツ共通の検索プラットフォームの要件を分析、既存の著作権処理サブシステム(カリフォルニア州立大学の例など)を比較検証した。 多文化多言語化対応:モデル領域として国際ボランティア論を選定し、関係学会との連携の下にメタデータとコンテンツを収集、実験レポジトリを構築、実証実験を通して、学習コンテンツの地域対応化の要件と、多文化化対応支援のためのサブシステムの仕様を検討した。実験レポジトリおよび蓄積するコンテンツ、メタデータについては翌年度に繰り越したが、2011年2月時点で評価研究を完了し、研究機関終了後公開する。 コミュニティ:学習コンテンツ共有再利用を促進する際の、利用者(教員・学習者)コミュニティの果たす役割を分析するため、OER(Open Educational Resources)運動の文脈で調査を実施した。また、Web空間における学習コミュニティ形成の情報システム学的研究を行った。
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