本研究では、海洋有機物プール消長がもたらす地球表層炭素循環へのインパクトを明らかにするために海洋有機物動態の総合的理解を目指す。2つのアプローチとそれぞれに課題を設け、研究を推進する。 アプローチI:溶存有機物全体を網羅的に把握し、海盆スケールの分布から各有機成分の動態を解明する観測的・現象論的アプローチ 課題1:化学的同定可能成分の全分析 課題2:CDOMの光学的特性把握 アプローチII:生態系の変動に伴う非生物有機物生成の変化と海水中に存在する有機分子の残存現象を実験的・メカニズム面から解明するアプローチ 課題3:プール中の生体分子の高分子レベルでの同定とその残存メカニズムの解明 課題4:微生物ループ駆動に伴いプールへ負荷される同定可能成分及びCDOMの化学的特性把握
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