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2008 年度 実績報告書

島嶼保全のためのサンゴ再生技術の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 20241018
研究機関東京海洋大学

研究代表者

岡本 峰雄  東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (70345403)

研究分担者 野島 哲  九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (30112288)
キーワード環境保全 / 環境技術 / 環境材料 / 国際協力 / 海洋生態
研究概要

本研究は、石西礁湖でリーフ上面域(高波浪域)のサンゴ再生技術の研究開発を行い、インドネシアのマナド海域で再生実験を行って、熱帯海域のサンゴ再生マニュアルの開発に資することを目的とする。サンゴは海洋の基礎生産者であり、なおかつ防波堤機能を有するサンゴ礁の侵食を補修してきた。しかし石西礁湖ではリーフ上面域のサンゴは既に死滅している。この状況は世界的に問題化しており、それに対処できるサンゴ再生技術の開発を目指す。平成20年度は、高強度型着床具の開発、石西礁湖でのリーフ上面域でのサンゴ再生のための基礎調査、マナド海域での実験海域の予備調査等を行なった。高強度型着床具はスラグセラミックを素材として開発を行ない、ほぼ満足できる強度のものを製作できた。石西礁湖ではリーフ上面域の稚サンゴの生残成長過程の研究と着生実験を開始した。石西礁湖では礁湖内のサンゴが度重なる白化で死滅し、この10年間で、サンゴ幼生の供給源が礁湖中央から南部海域であったものが、北側のリーフに移動した。これに伴い幼生の着生適地も移動した。こうした海域のサンゴ生息域の変化に対応できるサンゴ再生技術の開発を進めた。マナド海域では、ブナケン国立公園とマナド周辺の海岸各所でサンゴの群集構造調査と稚サンゴの加入量調査を行ない、着床具への幼生着生海域、静穏な育成海域、再生実験海域の選定を行なった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a coastal environment assessment system using coral recruitment2009

    • 著者名/発表者名
      ROEROE K. A., M. YAP, M. OKAMOTO
    • 雑誌名

      FISHERIES SCIENCE 75

      ページ: 215-224

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of ceramic settlement devices for coral reef restoration using in situ sexual reproduction of coral2008

    • 著者名/発表者名
      Okamoto M., S. Nojima, S. Fujiwara, Y Furushima
    • 雑誌名

      FISHERIES SCIENCE 74

      ページ: 1245-1253

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 造礁サンゴの北上と白化2008

    • 著者名/発表者名
      野島 哲, 岡本峰雄
    • 雑誌名

      日本水産学会誌 74

      ページ: 884-888

  • [雑誌論文] マリンブロックによるサンゴ礁再生技術2008

    • 著者名/発表者名
      小山田久美, 渡辺圭治, 岡本峰雄, 岩田 至
    • 雑誌名

      JFE技報 19

      ページ: 6-12

  • [雑誌論文] 温暖化によって消滅しているサンゴ礁の再生2008

    • 著者名/発表者名
      岡本峰雄
    • 雑誌名

      養殖 45 (10)

      ページ: 44-46

  • [図書] サンゴ礁. 鷲谷いづみ編「消える日本の自然」2008

    • 著者名/発表者名
      岡本峰雄
    • 総ページ数
      88-97,194-205
    • 出版者
      恒星社厚生閣

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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