研究概要 |
本研究グループが開発したカーテン型DHS(Down-flow Hanging Sponge)リアクターは,途上国仕様を念頭に研究してきた処理装置で,先進国で要求されるような良好な処理水質は期待していなかった。しかし,超低コスト型にも係わらず長期連続処理運転において,余剰汚泥発生ゼロであり,処理水質は活性汚泥法と同等以上であることが明らかになってきた。すなわち,途上国仕様に開発してきたDHSリアクターであるが,先進国にも適用可能な,活性汚泥法に代わるシステムとして期待できる。そこで本研究ではインドで蓄積した知見を口本のような先進国に逆技術移転し,先進国も視野に入れた21世紀型排水処理システムを創成することを目的として,次の事項を実施する。 (1)インドでの新規下水処理パイロット・プラントの長期連続処理調査 (2)国内での新規下水処理パイロット・プラントの長期連続処理調査 (3)DHSリアクター内での部分硝化・Anammox窒素除去 (4)リン除去・回収技術の確立 (5)溶存メタンガスの大気放散防止技術の構築 (6)分子生物的手法による保持微生物叢の動態解析
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