研究概要 |
本課題のこれまでの成果において、曲がり管内部を伝播する爆轟波の伝播過程に関して実験及び数値解析によって多くの知見を得ており、予混合気体と液相との干渉に関しても予備実験を完了している。よって、これまでの成果の更なる発展を目指し、不均一な混合気体条件下における伝播状態の解明、直接着火過程の理解についても併せて行った。 これらの内容については,実験と数値解析において条件を合わせることにより,現象の細部にわたる比較検討を行い,科学的に解明した.特に,実験的観察における画像撮影と波面伝播機構の解明については進展を得た。 ◎実験的観察事項:曲がり管を伝播するデトネーション波面の連続写真を用いた詳細解明に取り組んだ。混合気体条件によって特性長さが異なることによって波面に現れる非定常機構が異なることについて詳細な検討を行った。また管内でのデトネーション発生(着火現象)の詳細についても可視化を行うことで特性について検討を行った。 ◎解析的観察事項:曲がり管を伝播するデトネーション波面について非定常解析データから非定常メカニズムの解明と発生条件の特定を行った。また、直接起爆覗象の数値解析を通して、球形に広がるデトネーション波面と曲がり管波面との関連について検討を行った。また、実現象への適用を目指して、不均一な予混合気体中でのデトネーションの伝播についても解析と検討を行い、安定性の指標を得た。
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