(1)防災福祉GIS構築を通じた災害時要援護者の個別避難支援プラン策定に関するアクションリサーチ:発災直後の避難支援に向けて地理情報システム(GIS)を活用した災害時要援護者の把握と個別の避難支援プランづくりを連動させる防災福祉GISの構築および運用を試みる。さらに個別避難支援プラン作成に向けて、当事者団体、民生・児童委員や自治会、地域の自主防災組織、介護保険サービス事業者などとの連携を促進し、要援護者と支援者が日常的なふれあいを通じて顔なじみの関係を維持する社会技術の確立を図る。 (2)り災情報を防災福祉GISデータベースに重ね合わせることによる個別支援策の策定に関するアクションリサーチ:復旧・復興期にあたっては、罹災判定と要援護者情報を防災福祉GIS上で重ね合わせることにより、発災後できるだけ早期から要援護者の生活再建にむけて、当事者の社会生活上の要求を同定し、呼応する資源・サービスを保障する支援策を部局横断的に展開できる方策の検討を行う。 (3)災害時要援護者対策の標準業務モデルの構築:災害時要援護者対策として、福祉と防災の連携をはかりつつ自助・共助・公助の3つのセクターの働きを協働させるための標準業務モデルの構築を目指す。
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