研究課題/領域番号 |
20241042
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
本間 利久 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (00091497)
|
研究分担者 |
木村 圭司 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (30294276)
串田 圭司 富山大学, 極東地研究センター, 准教授 (90291236)
遠藤 聡志 琉球大学, 工学部, 教授 (00223686)
赤嶺 有平 琉球大学, 工学部, 助教 (00433095)
|
キーワード | 森林火災 / 気候変動 / 延焼予測 / リモートセンシング / シミュレーション / プロジェクトマネジメント / 階層化意思決定 / ニューラルネットワーク |
研究概要 |
全体統括グループが中心となり、第3回センチネルアース国際シンポジウムを共催し、各サブグループと横断的に世界の諸地域の気候変動と原野・森林火災に関する研究発表と意見交換を行い、現地研究機関(アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏センター、ロンドン大学空間解析研究センター、インドネシアパランカラヤ大学、ブダペスト工科経済大学、韓国ソウル大学)との研究連携を強化した。陸域生態のサブグループは、原野・火災の発生地に赴き、原野・森林火災の位置の把握やその履歴・被害状況の情報を収集し、火災の起こった地域の自然環境データを取得した。さらに、フィールド観測により土壌水分量や土壌消失、その後の生態糸の変化に関する調査を行った。また、火災跡地の生態系の変化を無人飛行による観察を実施した。原野・森林火災検地サブグループは、ソウル大学やインドネシアLAPAN(衛星観測センター)などと協力して、これまでの使用されてきた森林火災検地アルゴリズムを改良したWeb-GISシステムを構築した。さらに、雲の多い熱帯地域に適したマイシクロ波センサーによる衛星データを用いて土地利用の季節変化を調べた。また、センサーネットワークによる地表温度・湿度の検出システムを構築し、屋外温度と屋内温度観測を実施した。延焼シミュレーション構築サブグループは、MM5の気象予測シミュレーションを用いて、熱帯林における「森林火災延焼拡大シミュレーション」の準リアルタイム運用をするための風況地図を作成した。さらに、植生データを考慮した森林火災シミュレーションを行い、森林火災跡地との比較検討を行った。シミュレーション実装サブグループは、各サブグループが構築したシステムを統合し、プロジェクトマネジメントの立場から各サブシステムの優先順位を数量的に評価するモデルを構築し、評価した。また、ニューラルネットワーク手法により、火災予測の可能性について検討した。
|