研究課題
(1)RNAモジュール構造をもとにしたセンシングRNPの構築RNP蛍光モジュールをGTP結合性RNAアプタマーに導入し、それらのGTP結合に伴う蛍光強度変化を確認した。この結果により、RNP蛍光モジュールをRNAアプタマーと融合することにより、蛍光RNPセンサーが構築できることが明らかになった。(2)ATP結合性RNPセンサーの三次元構造解析RNP16の三次元構造解析結果をもとにして、ATP認識と蛍光発光機構を考察した。その結果、コンセンサス配列間に存在するRNA配列が蛍光分子の消光に関与していることが明らかになった。(3)ヘテロな分子認識モジュール構造を持つRNPリセプターの構築二つの特徴的な構造エレメントを持つニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)を用いて、段階的なRNPリセプター構築法の有効性を検討した。(4)ペプチドモジュールの反応活性点をもとにしたRNP触媒の構築RevペプチドサブユニットにZnフィンガーモチーフをもとにした亜鉛イオン配位子を導入した。ZnフィンガーRevペプチドを合成し、亜鉛イオンの配位結合を評価した。(5)細胞内に導入可能な機能性RNP複合体の構築ATP結合性RNPセンサーおよびGTP結合性RNPセンサーの共有結合体を合成し、それらによって細胞抽出液中でATPおよびGTPセンシングが可能であることを実証した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (10件)
T. Angew. Chem. 49
ページ: 2150-2153
Sensors 10
ページ: 1355-1376
T. Trans. Mat. Res. Soc. Jpn. 34
ページ: 515-527