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2010 年度 実績報告書

ジェンダーを巡る<暴力>の諸相-交差・複合差別における「家族親密圏」の学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20241059
研究機関東京外国語大学

研究代表者

粟屋 利江  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (00201905)

研究分担者 澤田 ゆかり  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50313268)
大川 正彦  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (80323731)
佐々木 孝弘  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10225873)
岩崎 稔  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10201948)
吉田 ゆり子  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50196888)
キーワード家族 / 戦争 / ジェンダー / 女性 / 母性 / リブ / 性暴力 / 婚姻
研究概要

平成22年度は、前年の成果に依拠しながら、現地調査、資料収集、シンポジウム、研究会を開催した。
1.4月24~5月3日、金富子を全南大学5.18研究所主催のシンポジウムへの出席及び科研課題資料収集のために韓国に派遣した。
2.7月31日~8月19日、小林磨理恵(東京外国語大学大学院)をカーストコミュニティの実地調査、及び資料調査のためインドへ派遣した。また、その成果を11月29日「インドにおける「家族親密圏」」研究会で「現代インドにおける家族と「結婚持参金(ダウリー)」問題の諸相:ケーララの事例を中心にという題で報告した。
3.8月29~9月12日、小田原琳を近代イタリアにおける女性と社会問題に関する調査及び資料収集のためイタリアに派遣した。
4.11月17日~11月24日、臼井佐知子を上海にて中国史における社会史及びジェンダー研究を行う研究者との研究交流及び現地にて資料収集、聞き込み調査のために中国に派遣した。
5.11月18日~21日、澤田ゆかりを香港大学における華南の移民と家族の変容をめぐる学術会議に出席及び現地での聞き取り調査のために、中国に派遣した。1~5により、各国固有の社会的実践や権力関係を具体的かつ個別に分析する機会が得られ、新しい概念構築のための大きな一歩となった。
5.12月4日、Patricia Viseur Sellers(イギリス、オックスフォード大学)、梁鉱蛾(韓国、ソウル大学)を招聘し、「武力紛争下の性暴力-国際法の視点から-」と題するシンポジウムをおこなった。現実に生じている「暴力」が具体的に明らかにされたために、性暴力への対し方に関する理論的構築への足がかりが得られた。

  • 研究成果

    (26件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) 図書 (14件)

  • [雑誌論文] 歴史の否認-植民地主義史研究に見るイタリア歴史修正主義の現在2011

    • 著者名/発表者名
      小田原琳
    • 雑誌名

      クァドランテ

      巻: 12/13 ページ: 185-195

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インド近代史研究と「植民地責任」論2010

    • 著者名/発表者名
      粟屋利江
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 865号 ページ: 22-26

  • [雑誌論文] 定年退職年齢の男女差と年金をめぐる言説2010

    • 著者名/発表者名
      澤田ゆかり
    • 雑誌名

      近きに在りて

      巻: 58号 ページ: 82-90

  • [雑誌論文] ジェンダー史・教育史から見た植民地近代性論2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 867 ページ: 34-45

  • [雑誌論文] 『韓国併合』100年と韓国の女性史・ジェンダー史研究の新潮流2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 雑誌名

      ジェンダー史学

      巻: 6 ページ: 85-91

  • [学会発表] 明清時代における個人間の契約文書2011

    • 著者名/発表者名
      臼井佐知子
    • 学会等名
      東アジア近世契約文書の諸様相
    • 発表場所
      韓国ソウル・韓国学中央研究院
    • 年月日
      2011-01-08
  • [学会発表] 植民地期朝鮮半島における遊郭2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 学会等名
      第15回遊廓社会研究会
    • 発表場所
      東京大学(東京都)
    • 年月日
      2010-12-25
  • [学会発表] 2000年法廷以後の日本軍「慰安婦」問題解決運動2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 学会等名
      韓国挺身隊問題対策協議結成20周年記念・国際学術シンポジウム
    • 発表場所
      ソウル(韓国)
    • 年月日
      2010-11-18
  • [学会発表] 日中戦争期の文化抗争--帝国のメディアと文化工作のネットワーク2010

    • 著者名/発表者名
      米谷匡史
    • 学会等名
      シンポジウム「日本近代文学と戦争」
    • 発表場所
      愛知県立大学(愛知県)
    • 年月日
      2010-11-14
  • [学会発表] 植民地教育が求めた朝鮮人像とジェンダー~1930年代以降を中心に2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 学会等名
      朝鮮史研究会大会
    • 発表場所
      明星大学(東京都)
    • 年月日
      2010-10-17
  • [学会発表] 現代中国のジェンダーと社会保障2010

    • 著者名/発表者名
      澤田ゆかり
    • 学会等名
      日本現代中国学会
    • 発表場所
      中央大学多摩キャンパス(東京都)
    • 年月日
      2010-10-17
  • [学会発表] 韓日過去史の清算と東アジアの平和2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 学会等名
      『慰安婦』問題の解決をめざして」韓・日強制併合100年国際学術大会
    • 発表場所
      ソウル(韓国)
    • 年月日
      2010-08-27
  • [図書] 粟屋利江・松本悠子編『人の移動と文化の交差』ジェンダー史叢書7、「「女児の命」をめぐる闘争-英領期インドにおける女嬰児殺しをめぐって」(183-202)を分担執筆2011

    • 著者名/発表者名
      粟屋利江
    • 総ページ数
      324
    • 出版者
      明石書店
  • [図書] 国立歴史民俗博物館編『「韓国併合」100年を問う』、「インド人知識層の「韓国併合」認識をめぐって」(263-274)を分担執筆2011

    • 著者名/発表者名
      粟屋利江
    • 総ページ数
      400
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 宇佐見耕一編『新興諸国における高齢者生活保障制度:批判的社会老年学からの接近』、「香港における貧困の高齢化:リスク社会の言説による生活保障の転換」を分担執筆(177-212)2011

    • 著者名/発表者名
      澤田ゆかり
    • 総ページ数
      273
    • 出版者
      日本貿易振興会アジア経済研究所
  • [図書] 床呂郁哉.・福島康博編『東南アジアのイスラーム』「ニュータウンのムスリム住民--マレーシアの首都郊外におけるスラウと宗教ネットワーク」(164-182)2011

    • 著者名/発表者名
      左右田直規
    • 総ページ数
      262
    • 出版者
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
  • [図書] 奈良康明・下田正弘編『仏教の形成と展開』(新アジア仏教史2インドII)、「近代から現代へ」(333-381)を分担執筆2010

    • 著者名/発表者名
      粟屋利江
    • 総ページ数
      464
    • 出版者
      佼成出版社
  • [図書] 竹村和子・義江明子編『思想と文化』ジェンダー史叢書3、「女たちのラーマーヤナ」(188-190)2010

    • 著者名/発表者名
      粟屋利江
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      明石書店
  • [図書] 加藤弘之・上原一慶編『現代中国経済論』、「人口と社会保障」(183-199)を分担執筆2010

    • 著者名/発表者名
      澤田ゆかり
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 北村暁夫・小谷眞男編『イタリア国民国家の形成 自由主義期の国家と社会』、「「南部」とは何か?-南部問題論における国家と社会」(197-21)を分担執筆2010

    • 著者名/発表者名
      小田原琳
    • 総ページ数
      305
    • 出版者
      日本経済評論社
  • [図書] 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓(解放以後の韓日関係の再編)』、「〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓・〓〓・〓〓-〓〓'新一世' 〓〓・梁霊芝〓〓〓〓〓〓〓〓〓-(解放後在日朝鮮人の生活・運動・ジェンダー)」(189-226)を分担報筆2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 総ページ数
      297
    • 出版者
      景仁文化社
  • [図書] 宋連玉・金栄編著『軍隊と性暴力』、「朝鮮南部の植民地都市・群山の性売買-遊廓・アメリカタウン・性売買集結地」(86-124)を分担執筆2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 総ページ数
      390
    • 出版者
      現代史料出版
  • [図書] 大越愛子/井桁碧編著『現代フェミニズムのエシックス』、「女性国際戦犯法廷後の韓国女性運動と日本-フェミニズム、ナョナリズム、植民地主義」(143-170)2010

    • 著者名/発表者名
      金富子
    • 総ページ数
      143-170
    • 出版者
      青弓社
  • [図書] アジア/日本(韓国語版、曽恩美訳)2010

    • 著者名/発表者名
      米谷匡史
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      グリーンビー出版(韓国:ソウル)
  • [図書] 岩崎稔・今井昭夫著『記憶の地層を掘る-アジアの植民地支配と戦争の語り方』2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎稔
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      御茶ノ水書店
  • [図書] 岩崎稔・成田龍一著『ノーマ・フィールドは語る 戦後・文学・希望』2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎稔
    • 総ページ数
      63
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2012-07-19  

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