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2008 年度 実績報告書

先史岩面画博物館の構想のための基礎的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20242005
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

小川 勝  鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (60214029)

キーワード美術史 / 先史学 / 考古学 / 芸術諸学 / 美学 / 北東アジア / 先史岩面画 / 博物館
研究概要

北海道・余市町にあるフゴッペ洞窟の岩面刻画を北東アジアのコンテクストに明確に位置づけるために、北東アジアの類例を検討する必要があり、そのための現地調査を行うことが、本研究の第一の目的であるが、20年度には、鹿児島県・徳之島において、戸森の線刻画など数カ所の遺跡を実地に共同調査することができた。これらの遺跡の作品は、金属器を用いて刻まれた、シャープな印象を与える、舟などの線刻画であり、制作年代は紀元後1200年頃旨とそれほど古くはないが、フゴッペと同じ舟のモチーフがきわめて興味深い。
また、台湾では萬山岩雕と呼ばれる遺跡を中心に展示した、台北近郊の十三行博物館の特別展を共同視察することができた。先史岩面画博物館を構想することが、本研究の第二の目的であり、先史岩面画の斬新な展示方法に学ぶところが多かった。萬山岩雕遺跡それ自体は台湾南部の急峻な山地の中にあり、今回は日程上の問題もあり、情報収集をするだけで、現地調査はかなわなかったが、今年度以降、機会を得て、実際に赴く予定である。
研究代表者の個人調査としては、21年度の共同調査のための中国における情報収集と、フィールド・ミュージアムの事例研究として、エジプト南西部のギルフ・ケビール台地の遺跡群の調査を行った。また、年度末には、鳴門において、数名のメンバーによる総括の研究会を開催した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 徳之島の舟の線刻画2009

    • 著者名/発表者名
      小 川 勝
    • 雑誌名

      民族藝術学会会報 第74号

      ページ: 3-3

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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