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2011 年度 実績報告書

先史岩面画博物館の構想のための基礎的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20242005
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

小川 勝  鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (60214029)

キーワード先史岩面画 / インド・ビーマベトカ遺跡 / ハワイ島先史岩面画遺跡群
研究概要

9月にはインド中部のビーマベトカ先史岩面画遺跡群を現地調査した。世界的にも作品が集中的に存在する遺跡群であり、それを実地に見聞できたことの意義は計り知れない。また、近隣のボーパール市にある国立人類博物館の敷地内にも、先史岩面画遺跡が存在し、これは世界的にも希有なことであり、それを記録できたことも特筆に値する。11月にはアメリカ合衆国ハワイ州のハワイ島に散在する先史岩面刻画遺跡群を調査することができた。南部のプーロア遺跡、北西部のプアコ遺跡と、ワイコロア遺跡であり、それらを総合的に展覧する博物館はなかったが、それぞれの遺跡は、柵など防御的な設備はないものの、適切に管理されていて、野外の遺跡群の保存という観点から、大いに参考となる調査となった。
最終年度であり、補足的な調査研究となったが、4年間にわたった共同研究を通じて、とりわけ世界文化遺産に登録されている遺跡群の場合は、必然的に博物館施設も伴っていることが多く、広く一帯に散在する遺跡群へのゲートウェイとしての機能を果たしていることが興味深かった。多くは国立など公的機関が運営する管理施設でもあり、この点は、わが国においても参考になることもあるのではないだろうか。4年間に得たデータを資に、今後とも先史岩面画博物館の構想を深く進めてゆく所存である。なお、すでに、『先史岩面画博物館の構想のための基礎的調査研究・報告書』(小川勝・編、全174ページ)も発行している。

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公開日: 2013-06-26  

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