研究課題
本研究の目的は、ソ連のフルシチョフ時代からブレジネフ時代にまたがる時代が、20世紀ソヴィエト分化し、さらには世界の文化史においてどのような意味を持ったかを検証することにある。研究期間の初年度にあたる平成20年度は、言語文化、表象文化、政治文化、歴史文化の4つのセクションで、研究組織メンバーと連携研究者が上記の課題についてそれぞれの分野の研究を推進した。まず言語文化セクションでは、19世紀から今日に至るロシア文学の中に対象とする時代を位置づける方向、日本の文化状況から投影されたロシア文化論、他の旧共産圏諸国との比較対照という方向での研究が行われた。表象文化セクションでは、ロシア・アヴァンギャルドの音楽や演劇などのさまざまな表象芸術について研究が行われ。歴史文化と政治文化のセクションでは、ソヴィエト社会の多様性を民族などの視点から諸外国と比較しつつ考察する研究成果が得られた。こうした研究成果に至る過程では、ロシアの文書館・図書館での当該テーマにかかわる資料調査や、中国、ベトナム、モンゴルにおける資料調査と現地の研究者との意見交換が行われた。年度末には、他の科研研究組織と合同で「ソ連文化と記憶の問題をめぐって」と題するセミナーを開催した。そこでは、ポスト・スターリン時代の宗教と伝統、ソ連映画についての考察、ショスタコーヴィチとプロコーフィエフの交響曲とその時代背景などのテーマをめぐって議論が行われた。
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