研究課題
1. 日本の出版文化を、A書物・出版と環境、B本屋・出版、C写本と刊本、D流通、E享受者・読者、F作者・思想家の6つ研究視角から捉えることの是非について、議論した。2. 本年度のフィールドワークは、福井・金沢、新潟、上越、長崎、山口・萩等で実施し、資料の収集・掘り起こしを行った。3. 「書物・出版と社会変容」研究会を4月、5月、7月、10月、11月、12月、1月、2月に開催して、研究交流を行った。11月例会は、愛知県西尾市の岩瀬文庫を会場に市民にも参加を呼びかけて開催し、70名を越える参加者を得た。山本英二「温泉と貸本-城崎温泉を事例に-」、鈴木俊幸「清水家文書にみる明治期安曇郡の書籍文化」をはじめとして、17名が報告をし、中世〜近代の出版文化について、熱心な議論を行った。4. 一年の研究成果を取りまとめた雑誌『書物・出版と社会変容』第5号と第6号の二冊を印刷し、岩坪充雄「「書の視座」と書物研究」、杉仁「下総津宮村名主文人「窪木清渕」の書物出版と『補訂鄭註孝経』復元考証」、木場貴俊「林羅山『本朝神社考』「僧正谷」を読み解く」、松田泰代「史料から見た『物類品隲』出版経緯に関する一考察」、小田真裕「宮負貞雄『民家要術』諸本の関係」、小関悠一郎「<史料紹介>出羽国置賜郡金山村菅野家旧蔵「書物覚」」、若尾政希「近世人の世帯道具」、高橋章則「狂歌が結ぶ「知」と地域」、山本英二「「農喩」に関する基礎的考察」、蔵本朋依「長州藩の出版事業のはじまり(二)」、福澤徹三「大坂本屋・正本屋利兵衛の「武鑑」「在方本」の出版活動」、八鍬友広「小千谷学校「学校日誌」を読む」、小池淳一「南島民俗文化における書物の印象と伝承」、曽根原理「小宮豊隆と個人文庫」、佐藤貴裕「近世節用集刊行年表稿」の論考・史料紹介・調査報告を収載した。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 図書 (2件) 備考 (2件)
紀要(中央大学文学部) 103号
ページ: 95-110
東北大学史料館紀要 4
ページ: 32-44
国語語彙史の研究 28
ページ: 157-175
日本文学 57
ページ: 50-58
江戸文学 39
ページ: 126-129
書物・出版と社会変容 5
ページ: 117-197
中京国文学 27
ページ: 33-45
中京大学図書館学紀要 29
ページ: 1-21
立命館言語文化研究 20巻1号
ページ: 153-159
美術フォーラム21(美術フォーラム21刊行会) 17号
ページ: 126-131
江戸文学(ぺりかん社) 39号
ページ: 89-98
言語文化 45
ページ: 3-16
国学研究〈韓国・国学振興院〉 12
ページ: 205-262
青柳周一他編『近世の宗教と社会 1』(吉川弘文館)
ページ: 2-26
歴史学研究 847
ページ: 2-10
ページ: 103-112
近代語研究 14
ページ: 137-152
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~wakao/index.htm
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/16282