研究課題
1.日本の出版文化を、A書物・出版と環境、B本屋・出版、C写本と刊本、D流通、E享受者・読者、F作者・思想家の6つ研究視角から捉えることの是非について、議論した。2.本年度のフィールドワークは、北海道・小浜、松山、群馬等で実施し、資料の収集・掘り起こしを行った。3.「書物・出版と社会変容」研究会を4月、5月、6月、7月、10月3日、10月31日、12月、1月、2月に開催して、研究交流を行った。10月31日の例会は、宮城県仙台市の東北大学附属図書館で(東北大学附属図書館と共催)で市民にも参加を呼びかけて開催し、60名を越える参加者を得た。本年度は合計21名が報告をし近世~近代の出版文化について、熱心な議論を行った。4.一年の研究成果を取りまとめた雑誌『書物・出版と社会変容』第7号を印刷し、第8号を編集した。第7号には、杉仁「上州世良田村 旧土豪武士「大澤政勝」の書き物にみる由緒意識と歴史意識」、引野亨輔「近世後期の地方書肆と村落民衆」、中川和明「幕末平田塾と地方国学の展開」、万波寿子「西本願寺御蔵版の小本化」、岩坪充雄「和刻法帖の精度と作為」、松田泰代「ベルリン東洋美術館所蔵『煕代勝覧』にみられる出版文化とその分析」という多様な論考を収載できた。5.本研究の中間報告と一般への宣伝を兼ねて『歴史評論』711号に「書物・出版と日本社会の変容」という文章を発表した。
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すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) 図書 (6件) 備考 (2件)
紀要 言語・文学・文化 (中央大学文学部) 229
ページ: 71-101
識字と読書―リテラシーの比較社会史(昭和堂)
ページ: 243-272
日本の文字文化を探る(クリストフ・マルケ等編)(勉誠出版)
ページ: 381-406
京都橘大学大学院研究論集 8
ページ: 57-86
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中京大学文学部紀要 44巻2号
ページ: 59-72
実践国文学 77
ページ: 1-16
知の伝達メディアの歴史研究(辻本雅史編)(思文閣出版)
ページ: 97-130
口承文芸研究 33
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福山大学燗文化学部紀要 10
ページ: 61-81
人文自然研究 4
ページ: 42-73
富士山御師の歴史的研究(山川出版社)
ページ: 253-278
東アジア出版文化研究・ほしつくよ (星月夜)
ページ: 327-339
歴史評論 710
ページ: 54-61
クロノス (京都橘大学女性歴史文化研究所) 31
ページ: 33-37
江戸文学 41
ページ: 7-19
広島大学大学院教育学研究科紀要 58
ページ: 17-26
書物・出版と社会変容 7
ページ: 33-67
言語文化 46
ページ: 41-55
口頭伝承と文字文化―文字に民俗学 声の歴史―(笹原亮二編)(思文閣出版)
ページ: 173-197
地域ブランド 5
ページ: 1-9
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/16282
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~wakao/index.htm