本研究の目的は、日本列島における文書・記録の形態・料紙の展開を、東国地域及び東アジア諸国(中国・朝鮮・琉球等)の諸文書の原本に当たって調査を行い、現在まで調査を重ねてきた畿内近国のそれと比較検討することにより、3つの融合の段階と展開の様相を明らかにすることである. 研究内容 (1)室町・戦国時代の東国地域の武士が発給した文書調査 (2)東アジア諸国(中国・朝鮮・琉球等)の12世紀以降の一般行政文書の原本を調査する。 料紙の調査内容は料紙の縦横の寸法・厚さ・重量・簀目本数・糸目幅の計測データを採取し、料紙表面の板目・刷毛目・紗目・吊皺さらに料紙繊維の状態・不純物の残存状況や添加物状態などを観察し、調査データを蓄積する。 (3)古文書・古記録料紙の復元製作実験
|