研究課題
東北・北陸地域の、感染症・死穢・女性の稼にまつわる習俗の現地調査を3回に分けて行った。また出産・感染症・死・神道と穢をテーマに4回研究会を行った。研究成果の共有のため、ニューズレターを5回発行。[現地調査]第1回(5/3-5)は青森県恐山菩提寺とむつ市内を、近世・近代民衆の死生観変容について考察するために梅澤富美子氏の案内で調査。第2回(10/23-25)は仙台市歴史民俗資料館学芸員佐藤雅也氏の案内で、同資料館にて病気平癒等の絵馬を調査するとともに、生出森八幡神社神楽・早池峰岳神楽・雄勝法印神楽上演を見学。下倉集落で中世以来続く結城大本家の神棚や同族団墓地を調査。第3回(12/26-27)は石川県立歴史博物館(金沢市)見学と、森まゆみ氏の案内で七尾市内の女人禁制だった酒蔵調査、および一本杉商店街にて女性と伝統産業との関わりに関する聞取り調査。[研究会]第1回(6/20-21、大谷婦人会館・キャンパスプラザ京都);加藤美恵子「中世の出産と授乳」、梶谷真司「妊娠・出産・育児における病災論」、脇田修「差別と稼」、久保田優「医学的および社会的観点からみた感染症」、松岡悦子「出産習俗にみる文化」。第2回(7/18-19、キャンパスプラザ京都);中川学「近世の触穢観念と天皇」、酒井シヅ「庖瘡に対する忌避行動から見えるもの」、菅谷文則「唐墓に描かれた男と女」、三枝暁子「近世における北野社門前」、青木純一「予防対策にみる結核へのまなざし」。第3回(10/17-18、キャンパスプラザ京都・メルパルク京都);濱千代早由美「伊勢とケガレ」、瀧澤利行「衛生思想の中の女性」、小林丈広「弓矢町の近世・近代」、福田真人「憧憬と差別と~近代日本における結核イメージ史の試み」、鈴木則子「江戸時代の感染症」。第4回(12/19、メルパルク京都);谷口美樹「院政期の服薬と身体」、鈴木則子「江戸時代の女性美と身体管理」、成田龍一「衛生思想の変化のなかの女性と女性観・再論」。
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国立歴史民俗博物館研究報告 157集
ページ: 1-27
ハノイ国家大学附属人文社会学科学大学東洋学部日本学科編「日本研究論文集 社会文化史」
ページ: 69-80
部落問題研究 189号
ページ: 33-48
東アジア宗教文化研究 (創刊号)
ページ: 165-196
東亜的王権与政治思想-儒学文化研究的回顧与展望-儒学文化研究集刊 2巻
ページ: 1-15