研究分担者 |
町田 隆吉 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (50316923)
伊藤 敏雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00184672)
小林 聡 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40234819)
阿部 幸信 中央大学, 文学部, 准教授 (60346731)
阿部 聡一郎 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (10345647)
|
研究概要 |
1)中国西南地域から出土した簡牘については,長沙簡牘博物館において,2009年1月に走馬楼出土呉簡約200点に対して,実見調査を行った.その結果,新たに水利関係簡や,戸品出銭簡などの形態・書式・内容に対する知見を得ることができた. 2)中国西北地域から出土した図像資料については,甘粛省一帯において,2008年12月に巡検を行った.甘粛省博物館・武威市博物館・張掖市博物館・高台県博物館・酒泉市博物館・嘉峪関長城博物館・嘉峪関新城西晋墓博物館などを訪問し,図像資料の閲覧を行った.その結果,従来知られていない図像資料の存在を確認することができた. 3)同じく甘粛省の各地で出土した鎮墓文については,甘粛省博物館に収蔵されている未整理の鎮墓文の全容を把握することができた. 4)同じく西北地域のうち,新彊ウイグル自治区の庫車から出土した図像資料についても,発掘現場において,発掘された当時の状況や現状について,関係者から詳細な報告を受けることができた. 5)上記2)と4)から,西北地域における図像モチーフの伝播経路や伝播範囲などについて理解を得ることができた. 6)高台県の駱駝城遺址とその近郊の古墓群の参観から,基層社会の空間的な把握と理解の方向性を探ることができた. 7)新彊ウイグル自治区の尼雅出土の鎮墓瓶が,敦煌型鎮墓瓶であることを確認した.
|