研究分担者 |
町田 隆吉 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (50316923)
伊藤 敏雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00184672)
小林 聡 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40234819)
佐川 英治 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (00343286)
阿部 幸信 中央大学, 文学部, 教授 (60346731)
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研究概要 |
1)2008年度と2009年度の2度にわたる甘粛省における調査結果については,2010年8月13日から15日にかけて甘粛省高台県で開催された「高台魏晋墓与河西歴史文化国際学術研討会」において報告する機会を得た.本研究組織からは,9報告を提出した(うち6報告は出席して報告).また同時に高台県域に散在している壁画墓・画像磚墓(復元墓)を参観し,出土画像磚を高台県博物館や甘粛省博物館で閲覧した.高台県博物館では合わせて,墓葬出土簡牘・帛書の閲覧・撮影を行った.また甘粛省民楽県では,民楽県博物館の展示品を参観したほか,八卦営古墓群を参観した.その結果,高台県の壁画墓のモチーフが漢代のそれを継承していること,画像磚にも地域的な特色が確認できること,簡牘・帛書には従来類例がほとんどないものが含まれていることなどを確認することができた.詳細は『西北出土文献研究』の2010年度特刊と第9号に分けて掲載予定である. 2)2008年度と2009年度の2度にわたる湖南省における調査結果については,2011年3月15日に湖南省長沙市で開催された「中日呉簡学術研討会」で報告した. 3)東日本大震災のため,2011年3月の湖南省・長沙呉簡の調査に参加できなかった分担者の佐川英治(東京大学)は,2012年1月に湖南省・里耶秦簡の調査を,また同じく阿部幸信(中央大学)は2012年3月に湖南省・〓州秦簡の調査をそれぞれ行った.いずれの調査も,長沙呉簡との比較史的な視点によるものである.
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