研究課題/領域番号 |
20242020
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20293144)
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研究分担者 |
平田 武 東北大学, 法学研究科, 教授 (90238361)
飯尾 唯紀 城西大学, 現代政策学部, 助教 (80431352)
家田 修 北海道大学, スラヴ研究センター, 教授 (20184369)
戸谷 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (00255621)
山本 明代 名古屋市立大学, 人間文化研究科, 准教授 (70363950)
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キーワード | 西洋史 / 東欧 / ロシア / 史学史 / 国際研究者交流 / データベース |
研究概要 |
引き続き、東欧ロシア史学史に関する文献の調査、収集、分析をおこなうとともに、各自の専門領域の研究史に関する調査をおこなった。加えて、研究の最終年度である本年度は、今までの研究蓄積をまとめる作業に取り組んだ。東欧ロシア地域の史学史研究の基本文献であるニーデルハウゼル・エミル『東欧ロシア史学史』をこれまで読み進めてきたが、本年度はその翻訳をまとめるとともに、同書で言及されている文献についての調査結果を内容に組み込むため、文献ごとに番号を付け、本文に文献番号を組み込んだ。このように整理した文献は1万件に上る。本文は『総覧東欧ロシア史学史』として冊子体にし、また、文献リスト、東欧ロシア地域の歴史家を中心とした2800人ほどの人名リスト、地名リスト、そして東欧ロシア各地域の文献調査案内は電子化してCDに記録して添付し、報告書を作成した。このうち文献リストについては、後述の備考欄に記載するURLにおいて公開し、世界各地から東欧ロシア史学史文献の検索ができるようにした。本研究の成果がこのように公開されたことにより、日本の東欧史研究に対して多くの基本的かつ重要な情報をもたらすことができた。さらに、本研究は、東欧ロシアの諸地域および地域全体に関する歴史認識枠組みの変化を比較検討するものであり、その刊行によって、東欧ロシア地域の歴史研究に対して、従来の国民史的歴史学の視点を相対化するための視角を提供することができたと考えられる。
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