東欧ロシア史学史研究の総合

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20242020
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 西洋史
• 研究機関: 大阪教育大学
• 研究代表者: 渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20293144)
• 研究分担者: 戸谷 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (00255621) ; 鈴木 広和 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (80273738) ; 家田 修 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20184369) ; 平田 武 東北大学, 法学研究科, 教授 (90238361) ; 三苫 民雄 愛知産業大学短期大学, 通信教育部国際コミュニケーション学科, 教授 (60352902) ; 山本 明代 名古屋市立大学, 人間文化研究科, 准教授 (70363950) ; 秋山 晋吾 一橋大学, 社会学研究科, 准教授 (50466421) ; 姉川 雄大 千葉大学, 人文社会科学研究科, 特別研究員 (00554304) ; 飯尾 唯紀 城西大学, 語学教育センター, 助教 (80431352)
• 連携研究者: 土肥 恒之 (20108426)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2011
• キーワード: 東欧史 / 史学史 / 比較史

研究概要

東欧ロシア地域の史学史研究の基本文献であるニーデルハウゼル『東欧ロシア史学史』を全訳するとともに、そこで言及されている1万件ほどの東欧ロシア地域の歴史学文献を整理して検索可能にすることにより、当該地域に関する歴史研究のための基礎的情報を提示した。同書は、この地域の歴史叙述がおもに国民史を中心にして形成されてきたことを明らかにするとともに、史学史を比較検討することで国民史の相対化の一方法も示している。本研究ではさらに、歴史叙述の主体や枠組みに注目することにより、このような国民史的歴史叙述を再検討する可能性を示した。

研究成果

• [雑誌論文] ニーデルハウゼル・エミル先生と日本の東欧研究者 (2012)
  • 著者名/発表者名: 家田修
  • 雑誌名: 東欧史研究 巻: 34号
• [雑誌論文] 閉じられた社会と開かれた社会 (2012)
  • 著者名/発表者名: 三苫民雄
  • 雑誌名: 留学生別科紀要 巻: 4号 ページ: 49-60
• [雑誌論文] 第二次世界大戦後ハンガリーにおける住民交換と強制移住-ドナウ川以西地域を中心に- (2012)
  • 著者名/発表者名: 山本明代
  • 雑誌名: 東中欧・バルカン地域における職能集団をめぐるインターカルチュラル圏の形成と変容 巻: 2号 ページ: 13-23
• [雑誌論文] 二つのシステムの交わる所の相貌:近世ハンガリーの社会経済史的な位置 (2011)
  • 著者名/発表者名: 戸谷浩
  • 雑誌名: 西洋史論争 巻: 33号 ページ: 29-33
• [雑誌論文] もう一つの正義-旧約の神- (2011)
  • 著者名/発表者名: 三苫民雄
  • 雑誌名: 留学生別科紀要 巻: 3号 ページ: 27-34
• [雑誌論文] 二重君主国期ハンガリーにおける体育と自由主義ナショナリズム-育てるべき市民の道徳と軍事化- (2011)
  • 著者名/発表者名: 姉川雄大
  • 雑誌名: 東欧史研究 巻: 33号 ページ: 3-23
  • 査読あり
• [雑誌論文] 近代ハンガリーにおける国民的料理の誕生 (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡邊昭子
  • 雑誌名: 歴史研究 巻: 48号 ページ: 29-70
• [雑誌論文] 歴史遺産としてのドナウと, Pars pro toto論:エステルハージ・ペーテル著(早稲田みか訳)『ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし-ドナウを下って-』 (2011)
  • 著者名/発表者名: 戸谷浩
  • 雑誌名: 国際学研究(明治学院大学) 巻: 39号 ページ: 137-142
• [雑誌論文] Integrated environmental policy from a regional perspective in Slavic Eurasia (2010)
  • 著者名/発表者名: Osamu Ieda
  • 雑誌名: Forum on Public Policy 巻: no.3 ページ: 1-9
  • 査読あり
• [学会発表] 近世ハンガリー王国再統合期における所領と教会 (2011)
  • 著者名/発表者名: 飯尾唯紀
  • 学会等名: 2011年度西洋史研究会大会(共催:ヨーロッパ近世史研究会)
  • 発表場所: 立教大学
  • 年月日: 2011-11-13
• [学会発表] 民主化・市民社会・中欧論から20年-東中欧比較政治研究の認識枠組み- (2011)
  • 著者名/発表者名: 平田武
  • 学会等名: ロシア・東欧学会JSSEES 2011年度合同研究大会
  • 発表場所: 東京国際大学
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] Torok-kep az ertelmiseg koreben a koraujkori Magyar-orszagon (2010)
  • 著者名/発表者名: SUZUKI Hirokazu
  • 学会等名: Japan-Magyar Balkan kutato-csoport
  • 発表場所: ペーチ大学
  • 年月日: 2010-09-03
• [学会発表] A Militargrenze jellegenek valtozasa az ujkori Magyarorszagon (2010)
  • 著者名/発表者名: TOYA Hiroshi
  • 学会等名: Japan-Magyar Balkan kutato-csoport
  • 発表場所: ペーチ大学
  • 年月日: 2010-09-03
• [学会発表] A pecsi timarok es cehuk a 18. szazadban (2010)
  • 著者名/発表者名: YAMAMOTO Akiyo
  • 学会等名: Japan-Magyar Balkan kutato-csoport
  • 発表場所: ペーチ大学
  • 年月日: 2010-09-03
• [学会発表] A magyar-kutatas multja es jelene Japanban (2010)
  • 著者名/発表者名: AKIYAMA Shingo
  • 学会等名: Japan-Magyar Balkan kutato-csoport
  • 発表場所: ペーチ大学
  • 年月日: 2010-09-02
• [学会発表] 異宗派間の婚姻-19世紀ハンガリーにおける制度・議論・実態 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡邊昭子
  • 学会等名: 東欧史研究会・ハプスブルク史研究会
  • 発表場所: 聖心女子大学
  • 年月日: 2009-10-10
• [図書] 人びとのかたち-比較文化論十二講 (2011)
  • 著者名/発表者名: 三苫民雄
  • 総ページ数: 164
  • 出版者: ふくろう出版
• [図書] ポスト社会主義期の政治と経済:旧ソ連・中東欧の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 平田武
  • 総ページ数: 19-48
  • 出版者: 北海道大学出版会
• [図書] 由緒の比較史 (2010)
  • 著者名/発表者名: 秋山晋吾
  • 総ページ数: 381-405
  • 出版者: 青木書店
• [図書] 反響する文学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山本明代
  • 総ページ数: 113-145
  • 出版者: 風媒社
• [図書] ロシア社会史の世界 (2010)
  • 著者名/発表者名: 土肥恒之
  • 総ページ数: 363
  • 出版者: 日本エディタースクール出版部
• [図書] 体制転換の先端的議論 (2010)
  • 著者名/発表者名: 平田武
  • 総ページ数: 21-62
  • 出版者: 北海道大学スラブ研究センター
• [図書] 法と道徳-正義のありか (2009)
  • 著者名/発表者名: 三苫民雄
  • 総ページ数: 191
  • 出版者: 日本出版制作センター
• [備考]
  • URL: http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~nabeaki/a/Welcome.html