(1)造山古墳のデジタル測量の成果をふまえ、岡山県総社市作山古墳のデジタル測量を実施し、他の巨大古墳との比較研究を、築造規格などを中心に進める。 (2)造山古墳の陪塚群のデジタル測量を実施し、千足古墳の石室の三次元計測を行う。 (3)造山古墳の周辺部を、周濠の有無の確認を中心に発掘し、その過程を三次元計測を含めて記録する。 (4)造山古墳前方部上の刳り抜き式石棺や、形象埴輪片などの表面採集遺物などの三次元計測を実施し、計測手法の確立をはかるとともに、比較研究を進める。 (5)周辺地形について、簡易な方法で航空写真を利用して標高をデジタル化し、ミクロな立地研究を進める。 (6)吉備中枢地域の古墳およびその環境をひとつのケースとして、デジタル・アーカイブ化の方法を確立する。 (7)デジタル・アーカイブのデータをもとに、造山古墳や作山古墳と、畿内の巨大古墳との編年的関係を整理する。
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