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2008 年度 実績報告書

日韓集落の研究-弥生・古墳時代および無文土器〜三国時代-

研究課題

研究課題/領域番号 20242024
研究機関福岡大学

研究代表者

武末 純一  福岡大学, 人文学部, 教授 (80248533)

研究分担者 桃崎 祐輔  福岡大学, 人文学部, 准教授 (60323218)
高久 健二  埼玉大学, 教養学部, 准教授 (00281197)
橋本 博文  新潟大学, 人文社会・教育系研究科, 教授 (20198691)
坂 靖  奈良県立橿原考古学研究所, 研究企画交流チーム, 主任研究員 (30250377)
亀田 修一  岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
キーワード集落 / 弥生・古墳時代 / 無文土器〜三国時代 / 環溝 / 首長層居宅 / 掘立柱建物 / 海村 / 生産遺跡
研究概要

日韓集落研究会の組織を維持・拡大しながら以下の研究事業を実施した。
1.研究支援者を6月に採用した。九州を中心に集落資料の整理を着実に始めている。また,本研究のためのさまざまな事務活動が円滑にできるようになった。
2.8月2・3日に大阪市の大阪歴史博物館で日韓集落研究会第4回共同研究会「日韓集落の研究-生産遺跡と集落遺跡-」を開催し,資料集(総220頁)を刊行した。日韓双方で計6名の発表は,弥生〜古墳時代と無文土器〜三国時代の生産遺跡が中心で活発な討論が展開され各地の様相と発展段階を解明できた。また,掘立柱建物にも建築学的な検討を加えた。韓国側研究者との協議で次年度の日程も確定した。
3.資料集と研究支援者の予算が予定をかなり上まったため,福岡大学への1ヶ月の短期研究院の受入れは断念し,韓国での資料調査研究個人の努力に委ねる他なかった。その代わり,各分担研究者は1名ずつ韓国側研究者を招聘して,つながりを深め日韓の研究成果を共有できた。
4.国内での打ち合せを兼ねた研究会を12月に京都府のレジーナ京都で行った。日韓の海村研究は,武末がそこや韓国の釜山博物館,ウリ文化財研究院,国立中央博物館のシンポジウムなどで披露し,大きな反響を得た。
5.中間報告書を刊行して,日韓の古典的な重要論文(尹容鎮「大邱の初期国家形成過程」,近藤義郎「共同体と単位集団」)をそれぞれの国語に訳出し,第1回共同研究会の成果(無文土器の編年や,弥生時代および無文土器・三韓時代の集落研究史)とともに収録できた。約分は日韓それぞれの学界に稗益するところが大きく,無文土器編年や研究史の整理で本研究の基礎を構築した。また,分担研究者の首長層居宅研究や渡来人集落研究も大きく前進した。

  • 研究成果

    (29件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 三韓と倭の交流-海村の視点から-2009

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告 第140集

      ページ: 267-286

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 茶戸里遺跡と日本(韓文)2009

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      考古学誌 特輯号

      ページ: 247-296

  • [雑誌論文] 考古学からみた渡来人-研究の現状と課題-2009

    • 著者名/発表者名
      亀田修一
    • 雑誌名

      季刊考古学 第106号

      ページ: 70-75

  • [雑誌論文] 牛頸窯跡群と渡来人2008

    • 著者名/発表者名
      亀田修一
    • 雑誌名

      九州と東アジアの考古学

      ページ: 379-406

  • [雑誌論文] 韓国・勒島遺跡のアワビおこし2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      九州と東アジアの考古学

      ページ: 93-110

  • [雑誌論文] 北部九州の弥生時代生産遺跡2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      日韓集落研究会第4回共同研究会日韓集落の研究-生産遺跡と集落遺跡-発表要旨・資料集

      ページ: 88-117

  • [雑誌論文] 考古遺物からみた韓日交流(韓文)2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      いにしえの出会い韓国と日本(釜山博物館30周年記念特別展)

      ページ: 19-55

  • [雑誌論文] 弥生環溝(濠)集落、首長層居宅(館)、都市2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      シンポジウムよみがえる弥生都市-邪馬台国時代のまちづくり-

      ページ: 24-25

  • [雑誌論文] 茶戸里遺跡と日本(韓文)2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      昌原茶戸里遺跡発掘20周年国際学術シンポジウム茶戸里遺跡の発掘成果と課題

      ページ: 257-307

  • [雑誌論文] 日本出土栄山江流域関連考古学資料の性格(韓文)2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      古代栄山江流域と日本の文物交流

      ページ: 182-205

  • [雑誌論文] 考古学における空白論ノート(承前)2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      東アジアの古代文化 最終(137)号

      ページ: 243-244

  • [雑誌論文] 三韓と倭の韓日交流(韓文)2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      韓日文化交流-その新たな歴史の窓を開いて-

      ページ: 19-66

  • [雑誌論文] 九州の古墳時代後期馬具とその変遷2008

    • 著者名/発表者名
      桃崎祐輔
    • 雑誌名

      第11回九州前方後円墳研究会-後期古墳の再検討-

      ページ: 5-38

  • [雑誌論文] 古墳時代の豪族居館と生産組織2008

    • 著者名/発表者名
      橋本博文
    • 雑誌名

      國學院雑誌 第109巻第11号

      ページ: 24-25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 奈良盆地の古墳時代集落と居館-前期〜中期における政治的動向-2008

    • 著者名/発表者名
      坂靖
    • 雑誌名

      考古学研究 第55巻第2号

      ページ: 29-44

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ヤマトの渡来人-王権を支えた人々-2008

    • 著者名/発表者名
      坂靖
    • 雑誌名

      古代学研究 第180号

      ページ: 231-240

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 豪族居館・集落研究の現状と課題2008

    • 著者名/発表者名
      坂靖
    • 雑誌名

      季刊考古学 第106号

      ページ: 74-79

  • [雑誌論文] 吉備と大和2008

    • 著者名/発表者名
      亀田修一
    • 雑誌名

      古墳時代の実像

      ページ: 19-71

  • [雑誌論文] 播磨出合窯跡の検討2008

    • 著者名/発表者名
      亀田修一
    • 雑誌名

      岡山理科大学埋蔵文化財研究論集

      ページ: 147-184

  • [学会発表] 日韓の中国銭貨-弥生時代を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 学会等名
      平成20年度九州史学会考古学部会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2008-12-14
  • [学会発表] 鐘形鏡板付轡・杏葉の成立とその意義2008

    • 著者名/発表者名
      桃崎祐輔
    • 学会等名
      第37回福岡金属遺物談話会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] 田熊石畑遺跡からみた北部九州の弥生時代2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 学会等名
      平成20年度宗像市人づくりまちづくり事業文化財講演会
    • 発表場所
      宗像市中央公民館
    • 年月日
      2008-11-22
  • [学会発表] 古墳時代におけるヤマトの渡来人2008

    • 著者名/発表者名
      坂靖
    • 学会等名
      古代学研究会6月例会
    • 発表場所
      大阪府立青少年会館
    • 年月日
      2008-06-21
  • [学会発表] 鬼ノ城と朝鮮半島2008

    • 著者名/発表者名
      亀田修一
    • 学会等名
      第10回『岡山学』シンポジウム鬼ノ城と吉備津神社-桃太郎の舞台を科学する-
    • 発表場所
      岡山理科大学『岡山学』研究会
    • 年月日
      2008-06-02
  • [学会発表] 古墳時代豪族居館と渡来人の存在形態-群馬県伊勢崎市今井学校遺跡の調査から-2008

    • 著者名/発表者名
      橋本博文
    • 学会等名
      日本考古学協会第74回総会
    • 発表場所
      東海大学
    • 年月日
      2008-05-25
  • [学会発表] 2007年度今井学校遺跡の調査成果2008

    • 著者名/発表者名
      橋本博文
    • 学会等名
      伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館講演
    • 発表場所
      伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館
    • 年月日
      2008-05-04
  • [図書] 古墳時代の遺跡学-ヤマト王権の支配構造と埴輪文化-2009

    • 著者名/発表者名
      坂靖
    • 総ページ数
      368
    • 出版者
      雄山閣
  • [図書] 日韓集落の研究-弥生・古墳時代および無文土器〜三国時代-(中間報告1)2009

    • 著者名/発表者名
      武末純一編
    • 総ページ数
      163
    • 出版者
      日韓集落研究会
  • [図書] 日韓集落研究会第4回共同研究会日韓集落の研究-生産遺跡と集落遺跡-発表要旨・資料集2008

    • 著者名/発表者名
      武末純一編
    • 総ページ数
      221
    • 出版者
      日韓集落研究会

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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