研究分担者 |
桃崎 祐輔 福岡大学, 人文学部, 准教授 (60323218)
高久 健二 埼玉大学, 教養学部, 准教授 (00281197)
橋本 博文 新潟大学, 人文社会・教育系研究科, 教授 (20198691)
坂 靖 奈良県立橿原考古学研究所, 研究企画交流チーム, 主任研究員 (30250377)
亀田 修一 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
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研究概要 |
日韓集落研究会の組織を維持・拡大しながら以下の研究事業を実施した。 1.研究支援者を6月に採用した。九州を中心に集落資料の整理を着実に始めている。また,本研究のためのさまざまな事務活動が円滑にできるようになった。 2.8月2・3日に大阪市の大阪歴史博物館で日韓集落研究会第4回共同研究会「日韓集落の研究-生産遺跡と集落遺跡-」を開催し,資料集(総220頁)を刊行した。日韓双方で計6名の発表は,弥生〜古墳時代と無文土器〜三国時代の生産遺跡が中心で活発な討論が展開され各地の様相と発展段階を解明できた。また,掘立柱建物にも建築学的な検討を加えた。韓国側研究者との協議で次年度の日程も確定した。 3.資料集と研究支援者の予算が予定をかなり上まったため,福岡大学への1ヶ月の短期研究院の受入れは断念し,韓国での資料調査研究個人の努力に委ねる他なかった。その代わり,各分担研究者は1名ずつ韓国側研究者を招聘して,つながりを深め日韓の研究成果を共有できた。 4.国内での打ち合せを兼ねた研究会を12月に京都府のレジーナ京都で行った。日韓の海村研究は,武末がそこや韓国の釜山博物館,ウリ文化財研究院,国立中央博物館のシンポジウムなどで披露し,大きな反響を得た。 5.中間報告書を刊行して,日韓の古典的な重要論文(尹容鎮「大邱の初期国家形成過程」,近藤義郎「共同体と単位集団」)をそれぞれの国語に訳出し,第1回共同研究会の成果(無文土器の編年や,弥生時代および無文土器・三韓時代の集落研究史)とともに収録できた。約分は日韓それぞれの学界に稗益するところが大きく,無文土器編年や研究史の整理で本研究の基礎を構築した。また,分担研究者の首長層居宅研究や渡来人集落研究も大きく前進した。
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