研究分担者 |
桃崎 祐輔 福岡大学, 人文学部, 准教授 (60323218)
松木 武彦 岡山大学, 人文社会系研究科, 准教授 (50238995)
橋本 博文 新潟大学, 人文社会教育科学系, 教授 (20198691)
坂 靖 奈良県立橿原考古学研究所, 研究企画交流チーム, 主任研究員 (30250377)
亀田 修一 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
|
研究概要 |
日韓集落研究会の組織を維持・拡大しながら以下の研究事業を実施した。 1.研究支援者を中心に日韓の集落資料の基礎的な整理を着実に進めている。また,本研究のためのさまざまな事務活動も円滑にできている。 2.9月18・19日に韓国江陵原州大学校海洋生物研究教育センターで日韓集落研究会第5回共同研究会「日韓集落研究の新たな視角を求めて」を開催し,資料集(総238頁)を刊行した。日韓双方の計6名による発表では,弥生~古墳時代と無文土器~三国時代の集落構造や集落からみた地域構造,竪穴住居や牧の問題がとり上げられ,韓国側の若い研究者も多数参加して,活発な討論が展開された。日本人による韓国資料,韓国人による日本資料の分析も本格的であった。また,韓国側研究者との協議で次年度の日程も確定した。 3.福岡大学へ1ヶ月の短期研究員(河眞鎬氏)を受け入れ,期間中に大邱地域の無文土器時代集落の様相を発表してもらった。今年も韓国での資料調査研究は個人の努力に委ねたが,各分担研究者は1名ずつ韓国側研究者を招聘して,つながりを深め日韓の研究成果を共有できた。 4.国内での打ち合わせを兼ねた研究会を5月に駒澤大学,12月に京都府のレジーナ京都で行なった。日本の研究の現状は,武末が韓国の国立済州博物館や龍仁大学校で披露した。 5.中間報告書(2)を刊行して,韓国の古典的な重要論文(崔鍾圭「広場についての認識」,黄基徳「我が国青銅器時代の社会関係について(1)」)を日本語に訳出し,第2・3回共同研究会の成果(李暎〓「栄山江流域における三国時代集落研究の現況と課題」,金昌億「嶺南地方における三国時代集落研究の現況と集落の変遷」)とともに収録した。また,分担研究者や研究協力者の牧の研究や渡来人集落研究・地域研究・円形粘土帯期集落研究も大きく前進した。
|