研究概要 |
(1)本研究では,日韓集落研究会の組織を維持しながら,日本の弥生時代~古墳時代および韓国の無文土器時代~三国時代の集落について,系統や影響関係を検討し,比較分析を行なう。 (2)研究の多様化(多様な視点の形成)をはかり,発表や議論を通じて新たな成果をえるとともに,日韓の研究者による分析方法や分析資料,分析結果を共有する。 (3)具体的な研究課題は以下の通りである。 (1)農村とは別の理論で動く海村(特に海上交易活動を担う)の解明。(2)日韓双方での渡来人集落の様相解明。(3)当該時期の日韓両地域の生産集落の解明。(4)日韓の環溝集落・高地性集落(山村)の解明と関連性や比較検討。(5)日韓の首長層居宅や都城の解明と関連性や比較検討。(6)日韓両地域の住居跡の動態分析。 (4)以上のために,年1回研究会を開き,韓国側研究者を毎年7~8名招聘するとともに日本側研究者も韓国の資料を調査する。また年度末に中間報告を刊行し,日韓の基本文献をそれぞれ訳出する。日韓両国の研究者の長期的な信頼関係を築き,韓国研究者が日本の資料を,日本の研究者が韓国の資料を取扱う論文を書けるようにする。
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