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2008 年度 実績報告書

信用の比較史的諸形態と法

研究課題

研究課題/領域番号 20243001
研究機関東京大学

研究代表者

木庭 顕  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20009856)

研究分担者 両角 吉晃  東京大学, 大学院・法学政治研究科, 准教授 (50239711)
松原 健太郎  東京大学, 大学院・法学政治研究科, 准教授 (20242068)
加毛 明  東京大学, 大学院・法学政治研究科, 准教授 (70361459)
金子 敬明  千葉大学, 法経学部, 准教授 (80292811)
滝澤 紗矢子  東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40334297)
キーワード信用 / 金融 / 経済史 / 私法 / 利息 / エイジェンシー
研究概要

今回、初年度においては、一定の蓄積を有する研究者達の集団が形成されたのであるにせよ、したがって互いの研究成果について熟知しあっているにせよ、まずは相互に議論を交わすフォーラムを形式的にも実質的にも創成することに時間が費やされた。中心となったのは7月に二日間にわたって行われた研究集会であり、研究分担者や連携研究者の報告、ないし彼らの研究に対する書評、を中心としつつも他の研究者達をも包含し、二十数名の規模を誇り得た。他方、比較研究の基本グリルを作るため、法学的カテゴリーの水源たるローマにおける(信用を巡る)観念体系コンステレーションを共有する作業が試みられた。2月にはこれを直接担当する研究代表者が報告を行った。比較のための個別研究対象把握においては、具体的な史料から具体的な社会関係を分析する必要がある。これが研究の最も基礎的な出発点をなすことは言うまでもないが、これをまずはローマについて確認すべく、この点で画期的な研究をし現在世界の学界で指導的な地位にあるJean Andreau教授(パリ、EHESS)を招いてインテンシヴな議論を交わす計画が進行した。ただし、2月の研究代表者の報告に接続する予定が諸般の事情で4月に延び、資金の繰り越しが必要となった。しかし4月にはAndreau教授の報告を中心として計三回のインテンシヴな研究会を催すことができ、狭義の組織外に多くの実質的協力者を見出すことにも成功した。こうして、現在のところもちろん共同研究の直接の刊行成果は存在せず、高々共同研究からの刺激を吸収した若干の著作があるにすぎない。研究代表者の2月の報告の内容は、共同研究開始前からの蓄積の上に立つとはいえこの報告をも吸収した、3月刊行著書の第三章第四節と第四章第三節から知ることが出来る。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] フランス法における返還請求の諸法理(1)2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤哲志
    • 雑誌名

      法学協会雑誌 126-3

      ページ: 1-85

  • [雑誌論文] 受託者破産時における信託財産の処遇(4)2008

    • 著者名/発表者名
      加毛明
    • 雑誌名

      法学協会雑誌 125-12

      ページ: 1-46

  • [図書] 法存立の歴史的基盤2009

    • 著者名/発表者名
      木庭顕
    • 総ページ数
      1358
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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