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2009 年度 実績報告書

信用の比較史的諸形態と法

研究課題

研究課題/領域番号 20243001
研究機関東京大学

研究代表者

木庭 顕  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20009856)

研究分担者 両角 吉晃  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 准教授 (50239711)
松原 健太郎  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 准教授 (20242068)
金子 敬明  千葉大学, 法経学部, 准教授 (80292811)
桑原 朝子  北海道大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (10292814)
森田 果  東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40292817)
キーワード信用 / 比較社会史 / 銀行 / 私法
研究概要

本年度は、主として現代社会における最先端の信用問題に触れることを通じて、通時的研究・比較研究のための軸を共有し理解を深めることが目指された。活発な研究会活動がなされたが、特に7月には、新たに研究分担者に加わった森田果が自身の(法と経済学の手法による)野心的な研究に基づく報告を行い、(イェールの商法学権威ハンスマンのテーゼ等を巡り)書評の形で研究代表者木庭が詳細な批評を行った。連携研究者たる岩原伸作のコメントをも得てこのプロジェクトにとって重要な研究会となった。また2月には、租税法の増井良啓が日米租税条約形成過程に関する歴史的研究の成果を報告した。国際課税の面から現代社会が直面する信用問題を議論した。特に研究分担者(国際私法)原田央が主たるコメンテーターの役割を果たした。さらに同じ2月には、弁護士の寺本振透の報告を仰いだ。知的財産権はそれ自身信用の一形態であるが、法と経済学に対する理論的批判から歴史社会学を援用する独自の野心的基礎付けを知的財産制度そのもののために模索する寺本の報告を巡って長時間が議論がなされた。なかで、桑原朝子の(歴史社会学的な)叙情詩研究に寺本が言及し強い関心を示したことが強い印象を残した。このように、共同作業の面ではプロジェクトのチームの外に協力者を見出しながら各メンバー自身が問題関心を広げるということが行われた。報告者以外にも実務家を含む多くのメンバー外参加者があり、これらが今後の成果に繋がると考えられる。このプロジェクトからのまとまった著作はもちろんまだ無いものの、間接的に繋がる刊行物を各自が準備していったことは言うまでもない。7月に北海道大学法科大学院で行われた木庭=桑原共同講義「法と文学」も挙げうる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The Functioning of a Land Market in Qing South China : Comments on a Set of Guangdong Land Deeds(PDF形式)2009

    • 著者名/発表者名
      松原健太郎
    • 雑誌名

      東京大学法科大学院ローレビュー 4

      ページ: 215-222

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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