研究概要 |
本研究は、現在日本で、地方自治法上の地域自治区制度や、各自治体の条例や要綱によるなど、様々な形で取組まれている自治体内分権の取組を,「コミュニティ自治」として捉え、網羅的に整理してデータベース化することを展望して、そのための基礎的な準備作業とデータベースの試作を行うものである。そのためには、以下の調査研究を行う必要がある。 (1)欧米やアジア諸国での自治体内分権的な仕組みを実際に現地調査することを通じて国際比較的な視点から、日本の取組の特徴を理論的に整理する。 (2)現在日本の各自治体で多様に取組まれている自治体内分権的な取組についてなるべく多く情報を得るとともに、特徴的な取組を行っている自治体には実地調査を行う。 (3)こうした取組を行う自治体は現在もどんどん増えており、安定した網羅的データベースそのものはまだ構築できないが、上記(1)、(2)の作業を通じて理論的着眼点を整理すれば、あるべきデータベースの基本設計はできるはずであるから、その試作として、いくつかの県を選定し、その中の各市町村について、果たしてまたどのような自治体内分権的取組を行っているかを、インターネット情報を主として活用して整理し、データベースの試作を行う。
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