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2008 年度 実績報告書

グローバル化と国内政治:世論調査と政策アクター分析を用いた総合的実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20243009
研究機関早稲田大学

研究代表者

久米 郁男  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30195523)

キーワード政治過程論 / 国際政治経済 / グローバル・イシュ
研究概要

本研究は、グローバル化が、どのような国内政治的反応を生み出しているのかを一般市民意識の分析と政治・経済アクター(政治家、官僚、企業、利益団体)の態度及び行動の分析を組み合わせることで体系的、総合的に解明することを目指している。研究の第1年度である本年度は以下の3つの活動を行った。第1に、理論的検討である。本研究は国際政治経済学に属する研究であるが、問題関心を共有しつつ独自の学問領域をなしている国際経済学の研究動向を踏まえた研究遂行を目指して、国際経済学者を招いてのワークショップを開催し意見交換を行う一方で、研究協力メンバーの直井恵をハーヴァード大学におけるHarvard Globalization Survey(HGS)チーム会議に派遣しそのメンバーと調査設計具体案のすり合わせ及び同調査の理論的意義の検討を行い、それを踏まえて国内ワークショップ・研究打ち合わせ会合を数次にわたって開催した。第2に、世論調査による一般市民のグローバル化に対する態度の調査及びその調査データを用いての態度形成メカニズムの分析を行った。この世論調査は、通常の世論調査ではなく、消費者・生産者アイデンティティー刺激を与える実験を組み込んだものとするためにインターネットを用いたサーベイとした。その分析結果については、日経新聞及び国内外の国際研究会議において発表を行った。第3に、グローバル化に対する政治エリートの態度形成についての調査を進めるための準備作業を行った。具体的には、国会議員へのサーベイ調査、官僚へのサーベイ調査を、過去のエリートサーベイ調査の質問文を検討しつつ設計する作業を行った。その際に、国会議員サーベイにおける回収率の低さが大きな研究上の障害となりそうなことが予想されたので、国会議員調査については読売新聞政治部との共同調査の体制をとり、調査に向けての準備を進めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 危機下の貿易 : 保護主義を防ぐ2009

    • 著者名/発表者名
      久米郁男, 直井恵
    • 雑誌名

      日本経済新聞『経済教室』2009年1月28日

      ページ: 23

  • [学会発表] Rising Protectionism (Take II)2009

    • 著者名/発表者名
      Ikuo Kume & Megumi Naoi
    • 学会等名
      European University Institute, Lunohtime Talk
    • 発表場所
      European University Institute
    • 年月日
      2009-03-12
  • [学会発表] Free Trade Producers, Protectionist Consumers : Evidence from A Survey Experiment in Japan2009

    • 著者名/発表者名
      久米郁男
    • 学会等名
      Global COE Symposium : Expeotations, Institutions, and Global Society
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2009-01-23

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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