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2008 年度 実績報告書

マルチエージェントモデルによる国際政治秩序変動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20243011
研究機関東京大学

研究代表者

山影 進  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)

キーワード国際秩序 / 社会制度 / シミュレーション技法 / エージェント / 人工社会
研究概要

本本研究の目的は、国際関係論の重要分野である秩序についての研究をすすめつつ、マルチエージェントシミュレーション技法の可能性を追求することである。シミュレーションモデル分析と実証研究を具体的に関連づけながら、国際政治秩序変動の解明をめざしている。
(A)(1)国際関係論でのこれまでのマルチエージェントシミュレーション研究の問題点の批判、(2)にも関わらずこの技法がもつ大きな可能性の指摘、そして(3)研究計画全体のありかたについて提言については、学会で発表し学術論文として公表することができた。
(B)本研究では、(1)「合意形成」(2)「人工国家」(3)「国際社会」それぞれの問題領域において、モデル分析と実証研究を進める。(1)合意形成については、政府内での意思決定についてのモデルの構築とシミュレーションをすすめており、近く公表できる段階にある。(2)人工国家についても、アフリ力諸国の国民統合と分離運動についてのモデル構築が進んでおり、またナショナリズム運動についてのモデル構築も完了し、近く公表できる段階にある。(3)国際社会については、近年の国際関係論において大きなテーマとなっている国際規範変動についてのモデルを構築し、具体事例に基づいた実証研究と関連づけ、学術論文として公表した。さらに国内体制と平和の関係について探求するモデルの構築を新たに始めている。
(C)シミュレータについても、組み込み関数やインターフェイスを改良することにより大幅な機能強化を行うことができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 国際政治学における実証分析とマルチエージェント・シミュレーションの架橋2009

    • 著者名/発表者名
      光辻克馬、山影進
    • 雑誌名

      国際政治 155

      ページ: 18-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 統合と分裂、紛争と平和:「アフリカの角」をシミュレートする2009

    • 著者名/発表者名
      阪本拓人、山影進
    • 雑誌名

      ワーキングペーパーシリーズ 2

      ページ: 1-20

  • [雑誌論文] システムレベルにおけるデモクラティック・ピース:マルチエージェトーシミュレーションによる一試論2009

    • 著者名/発表者名
      湯川拓、山影進
    • 雑誌名

      ワーキングペーパーシリーズ 3

      ページ: 1-14

  • [学会発表] 国際関係論とマルチエージェントシミュレーションー「論より証拠」をめざして2008

    • 著者名/発表者名
      山影進
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      東北大学川内北
    • 年月日
      2008-11-23
  • [学会発表] 東アジア地域統合の現段階-欧州との比較2008

    • 著者名/発表者名
      山影進
    • 学会等名
      日本政治学会
    • 発表場所
      関西学院大学西宮
    • 年月日
      2008-10-11
  • [備考]

    • URL

      http://citrus.c.u-tokyo.ac.jp/masir/index.htm

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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