研究課題/領域番号 |
20243015
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
深貝 保則 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (00165242)
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研究分担者 |
中山 智香子 東京外国語大学, 地域文化研究科, 准教授 (10274680)
栗田 啓子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (80170083)
高 哲男 九州産業大学, 経済学研究科, 教授 (90106790)
西沢 保 一橋大学, 経済研究所, 教授 (10164550)
矢後 和彦 首都大学東京, 社会科学研究科, 教授 (30242134)
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キーワード | 進化論 / 優生学 / 居住 / 功利主義 / 有機的社会観 / 税 |
研究概要 |
19世紀後半以降の進化論における浸透や優生学の登場、都市における居住とコミュニケーションを軸とする設計思想の展開、および社会制度における組織の役割を重視する思考などに焦点を当てて、アメリカ、フランス、イギリス、日本などの思想状況を掘り下げる検討を進めた。また、国際決済銀行の形成や20世紀前半に顕著な戦争体制の展開など、複数国に横断的な様相について併せ検討を行なった。これらの検討の一端が、研究組織メンバーのそれぞれの研究成果として発表されるとともに、研究論文集編纂に向けての作業を進めた。 この研究の展開にあたって、国内外の研究者とのセミナーを随時設定した。まず、19世紀後半ブリテンで展開した理想主義の思想傾向を政治哲学の観点から検討するA.シモニー(アリゾナ州立大学、アメリカ)を2009年9月に招き、アングロ・サクスンにおける功利主義や有機的社会観のオリジナルな思想的特質と、日本、韓国など極東諸国におけるその摂取、変容との関連をめぐって比較検討を行なった。また、セリグマン以降カール・S.シャウプに至るコロンビア大学の財政思想の系譜を中心的な主題とするワークショップを、2009年12月に外国人研究者7名とともに開催した。そこでは、ドイツ、アメリカ、日本のあいだでの統治と税の関わりをめぐる構想についての調査・比較検討が行なわれた。
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