研究課題/領域番号 |
20243022
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
田近 栄治 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10179723)
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研究分担者 |
渡辺 智之 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80313443)
山重 慎二 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (20282931)
國枝 繁樹 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40304000)
佐藤 主光 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (50313458)
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キーワード | 税制 / 社会保障 / 格差問題 / 国際化 |
研究概要 |
「わが国の税制・社会保障の一体的改革」というテーマを念頭に、本研究プロジェクトの研究代表者・分担者・協力者とテーマに関連する研究者・政策担当者・実務家が加わって、およそ月1回のペースで計9回の研究会を行った。研究会では「歳出歳入一体改革」および「税と社会保障の一体改革」というテーマに沿って、それぞれのメンバーが専門分野のトピックについて発表した。歳出歳入一体改革では、年金、所得税、地方税、医療などの分野において、財政の持続可能性を確保するための改革に焦点を当てて議論した。また、税と社会保障の一体改革については、低所得者対策・少子高齢化対策を念頭に、生活保護、最低賃金、税額控除などのテーマを取り上げた。 また、定例研究会の他にメンバー以外の研究者も交えて、特定のテーマについてセミナーやワークショップを開催した。すなわち、平成21年2月には、九州、関西、北海道などから研究者を招へいし、1.地域医療、2.生活保護、3.一般財源化と地域福祉、の3部構成からなるセミナー「地域と社会保障」を開催した。同3月には、「人口動態と財政」というテーマでワークショップを開き、内生的人口成長モデルの可能性について討論した。 さらに、諸外国における税制改革や社会保障制度に関する調査ならびに関連の国際学会出席のため、数回の海外出張を行った。平成20年8月には、渡辺教授がベルギーで開催された「国際租税学会」に出席、また佐藤准教授は、ベルギーおよびカナダにおいて所得課税の動向を調査した。平成21年3月には、田近教授と研究協力者(京都産業大学・八塩講師)がスウェーデンに赴き、近年行われた税や社会保障の制度改革について、官庁や自治体を訪問してヒアリング調査を行った。
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