研究課題/領域番号 |
20243022
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
田近 栄治 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10179723)
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研究分担者 |
渡辺 智之 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80313443)
佐藤 主光 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50313458)
山重 慎二 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (20282931)
國枝 繁樹 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40304000)
竹内 幹 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 講師 (50509148)
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キーワード | 税制 / 社会保障 / 格差問題 / 国際化 / 少子高齢化 |
研究概要 |
平成20年度に引き続き、「わが国の税制と社会保障の一体的改革」というテーマを念頭に、1.格差への対応、2.少子高齢化への対応、3.政策を支えるしくみ、という3つのサブテーマに沿って、メンバー各自が一体改革のパッケージを整理する作業を進めた。それぞれの研究に一定の目処がたった平成21年9月、コンファレンスを開催し、個々の報告ならびに討論を行った。そして、コンファレンスでの討論結果も踏まえて個々の論文を修正し、平成22年度に向けて書籍化を念頭に置いて報告書の作成を検討している。 平成20年度はまた、各論研究として「医療・介護と社会保障」および「人口動態と財政」というテーマで、それぞれの担当者が中心となって活発な研究活動を行った。 まず田近研究代表者および研究協力者3名からなる医療・介護グループでは、7月および12月に介護医療分野の研究者を招へいし、研究会を行った。また並行して、福島県三春町保健福祉課の協力のもとに同地域の医療・介護データを収集・分析し、それに基づいて医療・介護保険財政、自治体財政に与える影響について検討を行った。さらに平成22年2月には、デンマークおよびドイツを訪問し、欧州における在宅ケアや介護保険制度などについて実態調査を行った。 また、少子・高齢化すなわち人口動態の要因を研究テーマとする「人口動態と財政」グループでは、山重を中心に2回のワークショップ(1回目テーマ:「Endogenous Fertility Modelの可能性」、2回目テーマ:「次世代への投資」)を開催し、この問題に関する専門家との意見交換を重ねてきた。このワークショップは平成22年度も引き続き定期的に実施する予定である。
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