研究課題/領域番号 |
20243040
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
尾崎 久記 茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)
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研究分担者 |
川住 隆一 東北大学, 教育学研究科, 教授 (20124208)
東條 吉邦 茨城大学, 教育学部, 教授 (00132720)
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60251568)
寺田 信一 高知大学, 教育学部, 教授 (00346701)
西牧 謙吾 国立特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 総括上席研究員 (50371711)
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キーワード | 脳科学 / 発達障害 / 特別支援教育 / エビデンスベースト教育 / 自閉症 / IRS / ADHD / 重度重複障害 |
研究概要 |
3年次にあたる平成22年度は各研究分担者により各分担課題に即した脳機能計測が進められた。今回対象としたのは発達障害、知的障害、超重症児など多岐にわたっているが、それらを (1)「学びの可能性を探る」(2)「学びの過程を解き明かす」(3)「学びの支援を導く」(4)「学びの意味を捉える」(5)「学びの行方を指し示す」 という5つの視点から整理して、各障害事例に即した脳科学基礎データを評価した。9月には長崎大学にて協議をおこない、各研究分担者からの研究進捗状況の報告に基づいて、最終年度に向けた問題点の整理とまとめの方向性を得た。そこで得られた発達障害、知的障害など知見は、各研究分担者により10月に開催された第29回国際臨床神経生理学会議(29 th International Congress of Clinical Neuruophysiology;神戸国際会議場)において、発表された。さらに、研究代表者の尾崎が、同国際会議のシンポジウム"Development and Brain Functions"を企画し、本研究費にて取り組んできた成果の包括的内容を"Neurophysiological contribution to evidence based education"なるテーマで、知的障害、超重症児、幼児に関する脳科学的知見活用の方向性を提示した。さらに11月に開催された第21回千葉臨床神経生理学研究会での特別講演で"教育における脳科学活用"をテーマとして「脳科学が教育にどのように貢献できるか」について具体例をもとに発表した。 このような取り組みにより、最終年度である平成24年度での研究完結に向け、一連の準備を終えることができた。
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