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2008 年度 実績報告書

系外惑星系の主星重元素比依存性

研究課題

研究課題/領域番号 20244013
研究機関東京工業大学

研究代表者

井田 茂  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60211736)

研究分担者 佐藤 文衛  東京工業大学, グローバルエッジ研究院, テニュア・トラック助教 (40397823)
渡部 潤一  国立天文台, 天文情報センター普及室, 准教授 (50201190)
キーワード系外惑星 / 惑星形成 / 恒星 / 木星型惑星 / 地球型惑星
研究概要

1)惑星形成の理論モデルの発展
この数年の観測精度の向上によって、系外の地球型惑星も発見されるようになったことを受けて、われわれが咋年度までに開発した惑星形成モンテカルロ・コードを用いて、巨大ガス惑星の形成に加えて地球型惑星、特に地球質量の数倍から10数倍のスーパーアースの形成のシミュレーションを行った。惑星同士の重力散乱のN体シミュレーションをもとにして、共鳴への捕獲や、地球型惑星同士の近接相互作用や衝突もシミュレーションすることに成功し、地球型惑星の軌道離心率の分布も予測可能になった。結果として、観測が示している、非共鳴の複数の短周期スーパーアース系の分布、その存在確率を再現することができた。これらの観測データとの比較のもとに、理論モデルをさらに制約した。このことにより、まだ観測限界以下の海を持つハビタブル惑星の分布の理論予測の精度が高まった。
2)すばるN2Kプログラムとトランジット・フォローアップの推進
すばるN2Kプロジェクト(佐藤PI,井田Co-Iの日米合同の視線速度観測プロジェクト)の観測自体はほぼ終結したので、ホット・ジュピター候補のトランジット(食)観測のフォローアップをアマチュアネットワークおよび東工大での観測により進めた。一方で、視線速度観測のデータの解析方法の再検討を徹底的に行い、既存データからの惑星軌道決定の精度を著しく向上させた。今後、この改良した方法を適用して、惑星軌道決定を進めていく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A Substellar Companion in a 1.3yr Nearly Circular Orbit of HD 167602009

    • 著者名/発表者名
      Sato, Bun'ei, Fischer, Debra A., Ida, Shigeru, Harakawa, Hiroki, 他3名
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal 703

      ページ: 671-674

    • 査読あり
  • [雑誌論文] N-Body Simulations of Planetary Accretion Around M Dwarf Stars2009

    • 著者名/発表者名
      Ogihara, Masahiro, Ida, Shigeru
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal 699

      ページ: 824-838

    • 査読あり
  • [雑誌論文] First Evidence of a Retrograde Orbit of a Transiting Exoplanet HAT-P-7b2009

    • 著者名/発表者名
      Narita, Norio, Sato, Bun'ei, Hirano, Teruyuki, Tamura, Motohide
    • 雑誌名

      Pub.Astron.Soc.Japan 61

      ページ: L35-L40

    • 査読あり
  • [学会発表] Planetesimal dynamics and theoretical modeling for extrasolar planets2009

    • 著者名/発表者名
      井田茂
    • 学会等名
      dynamical interaction with dnc lin
    • 発表場所
      Prato, Italy
    • 年月日
      2009-06-23
  • [図書] ここまでわかった新・太陽系2009

    • 著者名/発表者名
      井田茂、中本泰史
    • 総ページ数
      286
    • 出版者
      ソフトバンク出版

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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