系外惑星系の主星重元素比依存性

2010 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 20244013
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 天文学
• 研究機関: 東京工業大学
• 研究代表者: 井田 茂 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60211736)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2011
• キーワード: 理論天文学 / 系外惑星

研究概要

太陽系外の惑星(系外惑星)の発見数は500個を越え、惑星の軌道や内部構造といった性質についての統計的議論が始まっている。本研究では主星の組成(重元素比)によって惑星系がどう変わるのかを解明することを目的とする。特に着目するのはホット・ジュピターと呼ばれる軌道半径が小さな、ガス惑星の組成(固体成分の比率)である。この問題は系外惑星の多様性とその起源という問題にとって本質的である。惑星軌道進化のN体シミュレーションおよび惑星の衝突流体シミュレーションを徹底的に行う一方で、視線速度法サーベイ観測+トランジット・フォローアップ観測とトランジット・サーベイ+視線速度法フォローアップの両方を推進し、理論・観測の両面から追及する。

研究成果

• [雑誌論文] Thermal Evolution and Lifetime of Intrinsic Magnetic Fields of Super-Earths in Habitable Zones. (2011)
  • 著者名/発表者名: Tachinami, C., Senshu, H., Ida, S.
  • 雑誌名: Astrophys.J. 726 ページ: 70.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Toward a deterministic model of planetary formation. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ida, S., Lin, D.N.C.
  • 雑誌名: VI.Astrophys.J. 719 ページ: 810-830.
  • 査読あり
• [雑誌論文] N-body Simulations of planetary accretion around M dwarf stars. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ogihara, M., Ida, S.
  • 雑誌名: Astrophys.J. 699 ページ: 824-838.
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Substellar Companion in a 1.3 yr Nearly Circular (2009)
  • 著者名/発表者名: Sato, B.Fischer, D.A., Ida, S., Harakawa, H., 他3名
  • 雑誌名: Orbit of HD ページ: 16760
  • 査読あり
• [雑誌論文] Outburst of Comet 217P/LINEAR.
  • 著者名/発表者名: Sarugaku, Y., Ishiguro, M., Ueno, M., Usui, F., Watanabe, J.
  • 雑誌名: Astrophy.J. 724 ページ: L118-L121.
  • 査読あり
• [学会発表] Distributions of Jupiters/ Super-Earths, IAU Symposium 276 (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Ida
  • 学会等名: The Astrophysics of Planetary Systems : Formation, Structure, and Dynamical Evolution
  • 発表場所: Italy
  • 年月日: 2010-10-11
• [学会発表] Polulation Synthesis (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Ida
  • 学会等名: Evolving theory of planet formation
  • 発表場所: Okinawa.
  • 年月日: 2010-06-25
• [図書] ここまでわかった新・太陽系 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井田茂、中本泰史
  • 総ページ数: 286
  • 出版者: ソフトバンク出版