研究課題
本研究では、ロケットや大気球、将来的には小型衛星などを用い、硬X線やガンマ線の観測を行なうことで、宇宙における加速現象に関する研究を行なう事を目的としている。2010-11年に打ち上げを予定しているロケットを用いた太陽フレアの高精度イメージング観測の準備を進め特に、60ミクロンピッチというSiやCdTeのファインピッチストリップ検出器の開発をおこなった。また、本グループが世界ではじめて実現したSi/CdTeコンプトンカメラを元にした、小型衛星によるガンマ線観測実験の基礎的研究をおこなった。Si/CdTeコンプトンカメラを用いることにより数100keVにおける偏光観測の実証実験を行い、高い感度を示すことを実証した。すざく衛星を用いてガンマ線で明るい連星系に関して、その非熱的放射の起源を研究し、LS5039という天体では、TeVの電子が数秒で加速されることを見いだした。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)
Astrophysical Journal (掲載決定済)
IEEE Transactions on Nuclear Science (掲載決定済)