(1)理論研究については、応募時に提案した核スピン偏極スキームの妥当性を理論的に評価する。特に、核スピン偏極値の大きな同位体について、提案した偏極スキームがうまく働くかどうかを理論的に検証する。また、さらに効率のよい新たな偏極スキームがあるかどうかを検討する。 (2)実験研究についてはまず、天然に安定した様々な同位体を持つ熱的Yb原子ビームについて、2台のナノ秒色素レーザーで励起・イオン化し、狭帯域化した波長可変ナノ秒色素レーザー誘起蛍光強度から生成した光イオンの核スピン偏極度を光学的に評価する手法を確立する。
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