研究概要 |
実験研究については, Yb原子ビームを偏極ターゲットとした実験セットアップを組み上げ,共鳴光励起および光イオン化によって生成したYb+イオンの核スピン偏極度を光学的に検出するために必要な狭帯域(フーリエ限界)ナノ秒パルスレーザーを開発した。理論研究については,現行偏極スキームよりもさらに優れたスキームが無いかを検討し,超短レーザーパルス列を用いた新しい偏極スキームを考案した。エキゾチック原子の一種であるミュオニウムにこの新スキームを適用したところ, 5ナノ秒間隔で5つの1ピコ秒パルスを照射することにより, 80%もの高偏極を得られる事が理論的にわかった。
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