研究課題
実績報告フレーバー物理に関する次のような研究を行い、成果をまとめた。1.余分なクォークの現象論的研究:複合ヒッグス模型や余次元に基づく模型などの模型で必要となる余分なクォークを持つ模型について一般論を展開し、電弱理精密測定やフレーバー物理からの制約、LHC実験における発見の可能性をまとめた。2.EDM、陽子崩壊、レプトンフレーバーを破る過程の理論研究:電子や中性子の電気双極子能率(EDM)は標準模型を超える物理におけるCP対称性の破れに感度がある。超対称模型、拡張ヒッグス模型などの予言するEDMを評価するとともに、素粒子模型からハドロンのEDMを評価するための方法の整理を行った。陽子崩壊は大統一模型の重要な予言である超対称大統一模型に着目し、LHCの結果を考慮して再評価を行った。最近のヒッグス粒子の発見、ニュートリノ混合の角度の測定やLHC実験による超対称粒子の制限を考慮に入れ、超対シーソー模型においてレプトンフレーバーを破る過程の分岐比の計算を行った。3.Bファクトリーの物理の検討:B中間子のセミタウオニック崩壊,B -> D(*) tau nuについての研究を行なった。現在Belle、 BaBar両グループによって報告されている標準模型からのずれを模型に依らない方法で解析した。その結果を様々な模型に適用し、ずれを説明で説明できる模型とできない模型を分類した。Bファクトリー物理に関する勉強会やワークショップを理論家と実験家合同で開催し、SuperKEKBで展開される物理の検討を行った。その他、素粒子模型やニュートリノ物理に関連する研究として、7重項ヒッグス模型の研究や原子ニュートリノ分光についての研究を行なった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件) 学会発表 (19件) (うち招待講演 13件)
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