研究課題
従来の研究方針に従って、南中国地域(8-5億年前の大陸棚堆積体)の地質調査を行い、新たな掘削試料を獲得した。更に奥飛騨地域の地質調査と試料の収集も進め、それらの試料からジルコンを分離し地質年代の精密決定を行った。更に、中国の試料についてはSr,Ca,炭素(有機物と炭酸塩岩)、酸素、硫黄の同位体分析を継続して進めた。これらから全球凍結前後の環境変動が見えてきた。ガスキアス氷河期の層序学的位置を特定することができた。動物胚化石の1固体からU-Pb同位体年代を求めるのは困難であることが判明しつつある。近年大陸地殻が構造侵食によって沈み込むスラブによって破壊され、マントル深部に運ばれることが解ってきた。この現象は、本研究課題と関係するので、御坂山地の花崗岩岩体の予察的な調査を行った。2009年に国際雑誌に印刷された論文は30である。そのうち主要3論文を本報告書の研究成果として記した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
Gondwana Research (in press)
Precambrian Research 173
ページ: 19-26
Gondwana Research 16
ページ: 414-430