研究課題
本年度は、カンラン石の高圧相転移境界における水の影響の結果ついて公表したとともに、その相転移における各相間の水の分配についての結果も公表した。また、地震学者との共同研究で、地球内部での水の存在量を推定する研究も遂行した。さらに、含水wadsleyiteの焼結体合成に取り組み、含水量1 wt%のものについては、焼結体作りに成功した。今後は含水量を変化させるとともに、これらの試料の弾性波速度測定に取り組む。部分溶融体の弾性波速度測定に関しては、まだ予備的な結果ではあるが、かんらん岩でデータを出しつつある。地球深部で生成されるマグマの含水量を制約する実験は、かなりのデータが蓄積された。後H23年度の1年間で完成させる予定である。さらに、特に下部マントル鉱物中に取り込まれる水の量、及びその影響を明らかにしてきており、その中でいくつかの重要な現象を見出してきている。上記の研究に加えて、放射光X線その場観察実験により、1)蛇紋石の状態方程式の実験、2)無水含水アルバイトメルトの構造の実験、3)トモグラフィーと組み合わせた実験、4)レオロジーに関する実験等も遂行してきた。また、中性子を利用した研究にも関わり、そのビームラインの立ち上げや将来の中性子利用に向けての各種予備実験や技術開発も遂行した。また、このような高温高圧実験技術を利用した各種実験も同時に遂行した。
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