研究課題
含水マントルに関する研究では、特にAlの影響を明らかにするための実験を集中的に行った。特にperovskite, stishovite, phase D, superhydrous phase BにHとAlのカップリングにより水がより多く含まれることが明らかとなった。またこのカップリング様式を詳細な化学組成測定とSIMSによる含水量測定により明らかとし、さらに格子定数を明らかにすることにより、これらの鉱物の密度を明らかとした。水に富んだ高圧流体相の振る舞いについては、特に、高温高圧下で生成されるマグマの含水量を明らかにする研究を遂行し、その知見を基に地球深部で生成されるマグマの重力的安定性について議論した。また、マグマの構造に関する知見を得るため放射光X線その場観察実験を行ったが、その研究をさらに拡張するために中性子を利用した実験にも着手した。さらに、蛇紋石及びphase A等のスラブで安定な含水鉱物に焦点を絞り、水の運搬を議論するための実験を行った。手法は放射光X線その場観察実験を採用し、高温高圧下での状態方程式を決定した。これらの研究は論文として投稿中である。さらに二酸化炭素の影響を明らかにするために、MgCO3とSiO2の高圧下での脱二酸化炭素反応もしくは溶融反応の様子を圧力の違いで見出し、現在その理由についてさらに明らかにする研究を進めている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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