水及び二酸化炭素は地球の重要な揮発性成分の1つであり、その地球深部での存在は鉱物の物性に多大な影響を及ぼしている。現在の地球の活動では、沈み込むスラブによりこれらの揮発性成分は地球深部へ運搬されており、その脱水及び脱二酸化炭素により、地球深部でのマグマの生成のシナリオが提唱されている。しかしながら、その地球内部でのそれらの存在量、及びその分布は全くと言っていいほど明らかにされていない。本研究では、これら揮発性成分の地球深部での影響を高温高圧実験から明らかにし、「地球内部での水及び二酸化炭素の挙動とその分布」を明らかにすることを目的とする。そして「これらの揮発成分を考慮した地球内部像」を構築することを目的とする。
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