研究概要 |
本研究は高速の電磁パルスや重イオンビームを用いて高エネルギー密度プラズマを形成し,半実験的・逆解析的手法により極限状態のプラズマの状態方程式や輸送係数を明らかにすることを目的としている. パルスパワー発生装置を立ち上げ,水中細線放電実験,準剛体キャピラリー放電実験,などを行い,高密度状態のプラズマの導電率と状態方程式を検討した.パラメータ領域をさらにエネルギー密度の高い領域に広げることと測定精度を改善することを目的として,パルスパワー装置の改良を行うとともに粒子ビームの制御や縦方向圧縮に伴うエミッタンス増大について検討した.また,電磁パルスで駆動される強い衝撃波を形成し,イオン・電子間のエネルギー緩和と輻射輸送を伴う衝撃波の構造を明らかにした. なお,得られた結果は日本物理学会,電気学会・パルスパワー研究会,核融合研究所シンポジウム,IEEEプラズマ科学会議,重イオン核融合国際シンポジウムなど,国内外の研究科で発表と意見交換を行った.
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